信州へ移住してから毎年能を見る機会ができた。
8月に小淵沢の身會岐神社で八ヶ岳薪能を蝉時雨の夕刻に楽しんでいる。
もう21回目の開催を重ねているが、今回縁があり伊那で能舞台が開かれるのでご一緒にと
お誘いを受けた。
伊那という土地は最近ご縁ができたが、能の会があるとは知らなかった。
能の保存会がありもう20回目といい年に1回伊那文化会館で開かれているという。
題目は能 羽衣、狂言の附子、能 土蜘蛛で3時間の舞台である。
伊那の文化会館は県立で広い敷地で大きなホールを持ち、観客は女性客が多いせいか
着物姿が溢れていた。
プンプンパラゾールの香りが漂っている。
親切に手元には台本が配られ、いつもはさっぱりわからん能のセリフも台本があると大変わかりやすい。
長野県内から集まったすごい数の観客に圧倒されたが、身會岐神社での催しとは同じ能舞台ではあるが
全く異なった雰囲気になった。
それぞれの良さがある。
能は平成13年のユネスコの無形遺産の第1号に登録されたというのも初めて知った次第で
教科書にも登場する。
歌舞伎や能の古典芸能は苦手で理解しがたい言葉で、遠巻きにしてきた。
機会があり1度触れてみるとはるかに遠かったものが、少し近くに感じ興味も湧いてくるものである。
原村から茅野の杖突峠を登り、高遠を経由して伊那に向かったが途中の田園風景がこれまた見事だった。
最近は休日ごとに雨が降り秋の紅葉をじっくり見るチャンスを失っていたが、高遠はもみじ祭りを行なっていた。
桜は有名だが、秋の城址公園の紅葉も素晴らしいという。
紅葉と南アルプスは駒ヶ岳の頂上まで見通しが効くお天気になったので空気が澄んで
山は見事だった。