ORIZZONTE

君が僕を信じてる。

桜法師

2006年04月02日 | 春はあけぼの。(日記)
願はくは花のしたにて春死なん そのきさらぎの望月の頃


こう詠んだのは、西行法師。


有名な一句である。


「願わくば、春、桜の木の下で死にたい。釈迦が死んだ、二月の頃に。」


確か・・・こんな意味です。
旧暦の関係上、春の月にズレはありますが。


彼は実際、その望み通りに死を迎えます。


桜の下で、死を迎える。


不謹慎かもしれないけど、ロマンチックというか。
憧れる死に方かもしれません。


桜の下で死ねば、もしかしたらその花に生まれ変われるかもしれない。
そんなことも、考えた。

そして、思うとおりに生涯を終えた彼。


その意志の強さと運のよさに、ただただ圧倒されるばかりです。


民家の近くにある満開の桜を眺めながら、そんなことを考えていた。