itoyoshi style

very goodな毎日!?

「イントゥ・ザ・ワイルド」

2009-03-01 | book&music
特別上映の「イントゥ・ザ・ワイルド」を観てきました。
「実話をもとに」「ショーン・ペンが監督」「自然の大地」そんなキーワードあたりでグっときてたけど、見逃してたので特別上映が嬉しかったです。

裕福な家庭に育って、優秀な成績で大学を卒業したクリスが車を捨て、貯金全額をOxfamに寄付。ポケットの中に残ったお金も燃やし、ひとり放浪の旅に。大自然の中で自分の力だけで逞しく生きるという話かと思ってたのだけど、そんな単純ではなかった。
様々な表情を見せる大自然はスクリーンで観ると、まるでクリスと一緒に旅しているような気分に。しかしそのクリスの向かう先が私にはさっぱりわからない。家庭問題や育った環境など彼のバックグラウンドが段々と明らかになり、放浪して荒野へと駆り立てられる気持ちを少しは理解できるのだけれども、観ていて途中ずっと頭の中にハテナがいる感じがあった。

たぶん「家に置いてきた妹はどうなの?」とか「結局、家出して逃避してどこか子供っぽくないか?」「荒野で一生暮らすのか?先に未来はあるのか?」なんて思っていた。新しく出会う人々を受け入れつつも、最後は結局『ひとりで』荒野を目指すというガンコさにウンザリもした。
でも、そんな私のココロの中のもさもさは
ラストにすぅっと消えてしまった。

それは最後に彼が書き記した言葉があまりにも切なかったからかもしれない。
Happiness only real when shared.
そして、彼は誰ともシェアしないままに人生を終えてしまう。

ラストに出て来るクリス本人の写真。彼が亡くなった時に残されていたカメラに残っていた写真だそう。主役の俳優さんがそっくりにやせ細ったのもあり、なんだかドキュメントを観ていたような、不思議な感覚にもなりました。

原作本を読んでみたい。できれば英語で。
私の英語力では相当時間がかかるのだけど。

ショーン・ペンって、あの魔女っぽい顔がかなり苦手なのに
彼の出た作品にはヤラレっぱなし。
この映画もココロをゆさゆさと揺すられた感じ。またヤラレタかも。


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2 コメント

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Unknown (こぶママ)
2009-03-01 17:50:00
車も売り、ポケットの中のお金も燃やしてどうやって生きていくの?なんてところでつっかえてる段階でもう、この映画を観る資格はないのかも~私は
でも、そういうつじつまはちょっとでも合わせてくれないと、「所詮映画だから~」ってノリになっちゃってどうもね~
まぁ、観てないからなんともいえないんだけどね。

ああぁっ!きょうはそういえば、ファーストデーとかって、1日は映画が1000円になる日だった
行けば良かったかな…って、観たい映画あったっけな~。
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こぶママさんへ (itoyoshi)
2009-03-01 18:14:50
途中で一応、アラスカに向かうためにって
いくつかバイトや日雇いなんかで働いてましたよ。
要はいままでのお金は全部いらない、としたようです。
親が関わっているものは拒否だったのかなぁ~
本当のお話なのでちゃんとつじつまは合ってましたよ

そうそう今日は1000円でしたね。
行くつもりが、薬で眠くてやめちゃったのです~
花粉症は予定も狂わせるのかぁぁぁぁ・・・なんつて。
私も他に見たい映画があったのだけど~~~
次のレディースデイにかけてみようかしらん。
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