母のパジャマ

　母がショートステイから帰宅
　私の顔を見たとたん、安心した様子をみせ、私も安堵する

　夜になって、母が言う。　
　「持っていったパジャマが小さくて
　着せてくれる職員さんも、母も着脱が大変だった」と
　（母は肩が不自由で動かすことができず、サイズも着せやすいように
　大きめのLLサイズを使用してた）
　
　確かに母のLLのパジャマはMサイズくらいに縮んでいた

　「安物買いの銭失い」とはこうゆうこと言うんだとおっしゃる
　
　「そんな高価とは言えないけれど　決して安物ではないのだけど・・・」と
　購入者の私は思う。そして、いつものように母の言葉を黙って飲み込む

　どうも腑に落ちない
　もしかして　ショートステイ先で使用している乾燥機のせいではないかと思いつく
　以前にもウールのカーディガンが子ども用の物位に縮んで戻ってきたことがあった
　パジャマの表示をみると、やはり、乾燥機の使用はしないでください　とある

　家には乾燥機はなく、洗濯表示もドライか洗濯機か手洗いかの区別しか見ない
　乾燥機云々のところまで気を回す習慣がないのだ

　持たせた私の注意不足なのだろう「ウーン・・・」

　母には私の年金からLLサイズのパジャマを買うことにしよう
　そしてMサイズのは私が着せていただくことにしよう