
4/17(金)、イオンシネマ新潟西で「三島由紀夫vs東大全共闘~50年目の真実~」を観てきました。
新潟市内ではイオンシネマ新潟西と新潟南で上映されていたようです。
4/17(金)に緊急事態宣言が新潟県にも発令し、映画館に行けなくなる!と慌てて映画館に駆け込んで観てきました。
しかも、映画を観終わった直後からしばらくイオンシネマは営業を自粛するという、色々思い出深い鑑賞となりました。
予告編はこんな感じです。
学生運動の真っ只中の1969年、東大全共闘1000人と三島由紀夫との討論を記録した貴重な映像や、当時を知る関係者へのインタビューなどをまとめたドキュメンタリー。
左翼思想によって日本の改革を目指す東大全共闘が、討論の相手に選んだのが、日本の防衛を目的として軍隊的な組織「盾の会」を作るなどゴリゴリの右翼思想の持ち主である三島由紀夫に討論を呼びかけ、三島由紀夫がそれに応じたという時点で、本当に大事件なわけです。
予告編だけ見ると左翼と右翼がバチバチ火花を飛ばし合ったような場面ばかり登場するし、実際に当日も東大全共闘、盾の会のメンバーがそれぞれ暴力事件に発展した時に制止するように控えていたそうです。
しかし、実際は時には冗談を言い合って笑ったり、相手の発言に賛同したら拍手も送り合ったりして、すごく平和的に討論が進んでいくんですよね。
左翼と右翼という思想は対立していても、両者ともお互いに敬意を持ち相手の言葉を重んじ、思想を超えて冷静に言葉を交わし合う姿に感動してしまいました。
誰も相手を論破したり黙らせたりマウントを取ろうとしなくて、非常に冷静に討論を進めていくんですよね。
思想は対立していても、この国を良くしたという気持ちは両者に共通しているからこそ、下らない上げ足の取り合いはせずに、互いの思想のいい部分を認め合い、共に答えを探すわけです。
この、相手の違いを認め合って共に答えを探すという行為こそ、議論、討論の最も大切なことであるんだなあと実感しました。
最近のTwitterでの議論にすらなっていないクソリプ合戦みたいなものばかり目にしているので、本気で日本のことを考えて言葉を交わす人達を見ていると、こんな人達が日本にもいたのかと感動しました。
個人的に、1960年代末~70年代にかけての学生運動などの時代が好きなんですけど、当時は今よりも言葉の力を人々が信じていた時代だったという言葉がすごくぐっときて、だから僕はこの時代が好きなのかなと思いました。
あと、僕は個人的に右翼思想は持っていないんですけど、三島由紀夫という人は好きだし、映画を観てあらためて本当に天才だと思いました。
それだけに、三島由紀夫がが自殺したという話が本当に切なかったし、現代まで生きていてほしかったなと思ってしまいました。
本当に、最近のTwitterのネトウヨとかクソリプとか見たら、三島由紀夫が泣くと思うんですよね。
せめて自分は、あの時代を生きた人達に恥じないように生きていたいと思いました。