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舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

映画「ファンシー」観てきました。

2020-03-30 22:39:24 | Weblog


3/30(月)、ユナイテッド・シネマ新潟で「ファンシー」を観てきました。
新潟市内では、ユナイテッド・シネマ新潟のみでの上映だったようです。





予告編はこんな感じです。



物語の舞台はテキ屋やヤクザが暮らす田舎の温泉街、彫り師という裏の顔も持つ明は、昼間は郵便局員として働いていた。
町はずれの山の中では、夏でもエアコンの効いた屋敷にこもって暮らすほどの潔癖症で、イケメンの詩人・ペンギンが暮らしていた。

ペンギンは毎日大量のファンレターをもらうほどの人気で、そんな彼に毎日ファンレターを配達していた明は、妙に仲良くなる。
そんなある日、月夜の星と名乗るファン女の子がペンギンの家を訪れ、ペンギンと結婚したいと言って家に住み込み、奇妙な同棲生活が始まる。

ペンギンは、ザ・草食系男子というか、性欲がないどころか、性能力がない人物として描かれ、月夜の星と同棲しても一緒にお風呂に入る以上のことは何もしない。
その一方で、明と月夜の星はただならぬ仲になっていき、奇妙な三角関係が生まれていく。

明と月夜の星にはしっかり濡れ場もあり、さすが山本直樹さん原作(僕は読んだことないけど)だと思いましたし、ポルノ映画が好きな自分としてはシネコンで濡れ場が見られたのはかなり嬉しかったです。
さらに、街ではヤクザの殺し合いも発生して、恋愛映画だと思って見ていたら、ポルノ映画なのかヤクザ映画なのか、まったくジャンル分けが難しい不思議な映画なんですよね。

それでも、ずっと潔癖な部屋に閉じこもっていたペンギンが、性と暴力にまみれた外の世界に飛び出していくクライマックスは、ぐっとくるものがありました。
原作が山本直樹さんの漫画なので、外の世界でどれだけ暴力やエロが現実に起こっていても、家の中に閉じこもって自分の心の中の性欲や暴力性を漫画の中で爆発させるしかない漫画家の自分を自虐的に表現してるのだろうか…なんてことを思いました。

明役の永瀬正敏さんの危険な色気、ペンギン役の窪田正孝さんの不健康なくらいの美しさ、月夜の星役の小西桜子さんの純粋そうに見えて隠し持ったエロさなど、役者それぞれの際どい個性が合わさって、この3人でしか表現できない不思議な魅力を生み出していたと思います。
結局、ハッピーエンドだったのかバッドエンドだったのか分からない結末も、何とも言えない味わい深さのある映画でした。

個人的に、今年観た映画だと三池崇史監督の「初恋」が一番面白かったんですけど、「初恋」で共演した窪田正孝さんと小西桜子さんは、「ファンシー」でも共演しているんですよね。
ちなみに「初恋」は、ボクサー役の窪田正孝さんがヤクザに命を狙われた小西桜子さんを助け、命懸けで戦いながら二人の恋が芽生えるという映画です。

それを踏まえて「ファンシー」を観ると、潔癖症で引きこもりで草食系な詩人の窪田正孝さんも、好きな男にグイグイいきながら違う男に抱かれるエロい小西桜子さんも、同じ役者さんなのに全然違う役を演じていて、本当に驚かされます。
どちらもヤクザが出てくるし、どちらも男女が出会う物語なのに、全然違う話というのも面白いです。

個人的に、窪田正孝さんが主演のドラマ「エール」が始まった日に「ファンシー」を見たから、僕の中では窪田正孝さんデーでしたね。
毎回まったく違う表情を見せているのが凄いのですが、それでもどの役でも全体的に純粋でイノセントな魅力があるという持ち味もあるあたり、本当にいい俳優さんだと思うので、これからも注目したいです。
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