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6/15(土)、母と新発田市の蕗谷虹児記念館へ行って来ました。
明治に現在の新発田市に生まれで新潟市でも暮らしていた画家、蕗谷虹児の絵、特に挿絵や絵本、児童画の数々はとても美しくて好きなので、年一くらいで行っています。
そんな蕗谷虹児記念館では、現在「藤城清治 100歳記念 生きる喜び ―光と影絵の世界 版画展―」を開催中。
時々こうして他の絵本作家の展示も開催しているところも面白いところです。
日本を代表する影絵作家である藤城清治さんの絵には子供時代から絵本や挿絵で親しんできていて、本当に大好きです。
2017年には新津美術館にも見に行きましたが、また見に行けて良かったです。
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藤城清治さんの影絵は、まず黒い紙を細かく切って登場人物や草木などの自然を細部に至るまで非常に緻密に描いていて、その完成度に驚かされるとともに、自然の美しさに対する純粋な感動が伝わります。
そこに色とりどりカラーフィルムが加わり、その黒の中に様々な鮮やかな色が輝くコントラストも本当に美しく、まるで祭りの夜店や町の夜景を見た時のような感動があり、全体的にはとても明るい雰囲気です。
さらに、そこに登場する小人さんや、天使やピエロ、猫や犬や馬、カエルのケロヨンなどの動物たちが、どれもとても可愛くて、しかも楽しそうなので、見ているこっちにまで楽しさが伝わり、生きる喜びを感じられるようです。
何より藤城清治さんの自身が楽しんで描いているという遊び心も伝わってきて、本当に平和で幸せな気持ちになれる大好きな作家さんです。
そんな藤城清治さん、なんと今年で100歳。
これまで一体何人もの子供たち、そして大人達も幸せにしてきたのかと思うと、本当に偉大な美術家だなあと思います。