舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

作品を通して世界と向き合うということ。

2024-04-13 22:11:56 | Weblog




4/13(土)、天気が良かったので自転車で移動する途中、関屋大橋とやすらぎ堤で桜を見てきました。
この日はシネ・ウインド前でパレスチナ連帯スタンディングを行い、その後で時間があったので、Kaffaパルムの夜営業に行って一休みしてきました。



そこで読んだのが、米津玄師さんのインタビュー。
米津玄師「さよーならまたいつか!」|「虎に翼」主題歌に込めた100年先への希望と祈り

米津玄師さんはNHK 連続テレビ小説「虎に翼」主題歌を担当するにあたり、女性の地位向上を描いた物語の主題歌が男性の自分でいいのかと悩んだそうです。
最初は男性の視点から物語を客観視して描こうと思ったものの、そうすると「がんばる君へエールを」みたいな歌になってしまい、それは女性を無責任に神聖視してはいないか?と考えをあらためる。

そこで米津玄師さんは、自分の中にあるキレ(怒り)のエネルギーを、女性の道を切り開いた主人公の力強さと重ねたり、誰にも理解できない地獄があるという主人公への共感を込めるなど、自分なりに曲作りに向かい合っていく。
中でも、自分がいなくなっても何かが受け継がれていてほしいと100年後の未来を想像して曲作りをする自分と、100年前の主人公の努力があったから今があるドラマの内容を重ねたという話には強く感動しました。

個人的に米津玄師さんのことは、今まで楽曲しか知らずに、自分とは生きる世界の違うスターみたいな印象しかなかのですが、インタビューを読んでみて思ったのは、まずドラマの主題歌という一曲を作るために、自分のするべきこと、自分だから表現できることをしっかり考え、作品を通して世界と向き合う、一人の純粋な表現者、アーティストであること。
そして創作を通して、自分とは何か?自分にできることは何か?と自問自答する、自分と同じ世界に生きる、同じ人間であると身近に感じられました。

いやー、まさか米津玄師さんにこんなに共感できる日が来るとは思いませんでしたよ!
考えてみれば、米津玄師さんがかつてニコニコ動画で自作の楽曲を発表していたように、僕もまた演劇時代にニコニコ生放送をやっていたので、なんていうか、あんなに治安の悪かったニコニコ動画出身でも真面目に表現者をしている人はいるんだ!と、そういう意味でも身近に感じられました。
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