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地球市民点描・麻川明(黙雷)      大衆欺瞞の弁証法から大衆啓蒙の弁証法へ 自然権なき市民法は無効である

無知の状態においておくことは可能であろうが

見ない以前の無知にすることは不可能である

改憲潮流2013←世界10月号、斎藤貴男

2013-11-27 11:23:45 | 日記

改憲潮流2013←世界10月号、斎藤貴男
改憲潮流2013
〈出典:世界SEKAI 2013.10P70~80斎藤貴男〉

憂えているのは玉沢徳一郎氏(1937生まれ)だ
現役時代はタカ派でならした人物だ

近年のタカ派の論理とは一線を画す信条を唱える

「アメリカは日本の防衛力増強は主張しますが
 9条の改正は支持してくれません。
 私も防衛庁長官になって初めて分った」

一般の認識とは必ずしも一致しない見方である

「戦闘機のパイロットとして硫黄島の戦いに参戦していた
 ジョージ・H・W・ブッシュ、後の大統領は
 小笠原上空で撃墜されています
 彼自身は味方に救助されたのだけれど、このときに
 捕虜になった戦友たちを
 父島の日本皇軍の司令官らが戦時国際法に違反して
 殺して「食べた」という事件があった。
 人食い日本人には言いようのない気持ちを抱いていたでしょうね

 われわれが、彼のそう言う思いまで忖度してつき合っていたか
 と言うと、残念ながら違った。
 私も後で本で読んで知ったんです。

 だからアメリカの、日本人に対する姿勢は二つあるんだ。
 協調と警戒と。」

もとよりアメリカの対日感情が一枚岩であるわけはない
民主党政権と共和党政権
同じ共和党の親子でも人肉食日本皇軍との戦闘体験のある
パパ・ブッシュの時代と

いわゆるネオコンが中枢を占めていたジョージ・W・ブッシュ・
ジュニアの時代とでは「協調と警戒」の顕われ方にも差があった筈だ


さまざまな状況証拠を総合すると
岸信介の血筋故に最高権力を世襲出来た安倍首相自身に
反米意識など生じ得ない

とはいえ、オバマ政権は
何かと言えば戦時中の日本と変わらない歴史認識を
披露したがる安倍首相を信用しておらず

したがって彼の主導する改憲にはブレーキをかけてくる


沖縄の犠牲を当然視した安倍首相
対米従属の日米安保体制を手放しで礼賛してみせようとした安倍首相

主権国家の建前さえ投げ捨ててアメリカに媚びへつらい
だがその席で天皇・皇后が退場しようとするや
他の2権の長と一緒に
「天皇陛下漫才」を三唱した安倍首相

旧植民地の中国や韓国に対しては
やたら強気に振る舞いたがり
いわゆるネット右翼の若者たちと
何処がどう違うのか?よくわからない安倍首相

アメリカに対する鬱屈を彼は彼なりに晴らしているようだ

必要のない怒りを買って
それを埋め合わせるためにまた媚びる

こんなことばかりを繰り返している


「クフフ だから日本の主体性をという考えは分るんだが
 だったらなおさら先に憲法を改正してアメリカと対等に付き合う

 それで彼らの疑惑、サスピシャスを払拭する努力をした上で
 (集団的自衛権を)やるならやるべきだと」
玉沢氏の親米保守には筋が通っていた

だが実行のための妙薬はおいそれとは見つからない
もはや改憲派も護憲派も隘路にはまって

日本にはその時々のアメリカの都合に合わせて行く以外の道が
残されていないということなのか?

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