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小沢一郎に見る「政治家のリーダーシップ」

2012-11-01 08:44:00 | 日記

小沢一郎に見る「政治家のリーダーシップ」
小沢一郎氏に見る「政治家のリーダーシップ」
2012/10/22宇野重規 Uno Shigeki 東京大学教授
〔出典:フォーサイト新潮社〕

質問 「政治家のリーダーシップとは何ですか」 

実は筆者は「政治家のリーダーシップ」論が好きではありません

もちろん巷には
「政治家にはビジョンが必要だ」
「やはり決断力だ」
「時代を先読みする洞察が」
「いやいや調整力も重要だ」
といった議論がたくさんあります

どれもそれなりにもっともなのですが何だかぴんとこないのです 
ひとつには
これらの多くがそのままタイトルを
「ビジネスにおけるリーダーシップ」論に置き換えても
そのまま通用しそうな点がひっかかるのです


もしそうだとしたら
これらは別段「政治家の」と銘打つ必要はない
ということになります

あえて政治の世界においてリーダーシップを問うとすれば
そこに固有な何かを探る必要があります

もうひとつは
政治における「リーダーシップ」願望に
どこか危ういものを感じるからです

現在のぐちゃぐちゃした状況を一挙に打開してくれる人は
いないのか

そのような思いはよくわかるのですが
やはり政治とは面倒なものです

それを自分たちの力で
1つひとつクリアすることが大事だし
何より人任せの発想は責任放棄にもつながります

「豪腕」「壊し屋」毀誉褒貶の激しい政治家 とはいえ
政治においてリーダーシップが不要だと主張するつもりはありません

民主政治においてもリーダーが必要だということは
古代ギリシアのアテナイにおいて
ペリクレスという優れた指導者がいたことからも明らかです

多様な意見を許容する民主政治だからこそ
それをまとめあげていく人々を必要とするのです

ここでは
つねにその「豪腕」が語られ過去20年間にわたって日本政治の主役で
あり続けた小沢一郎氏をとりあげてみたいと思います

民主党離党後
一時はまったくメディアで報道されなくなった小沢氏ですが
最近再びその動静が注目されるようになっています
(なぜでしょう。後ほど考えてみます)

もちろん小沢氏は毀誉褒貶の激しい政治家です
どちらかといえば批判の方が多いでしょう
政党をつくっては壊しまたつくっては壊す
「政界の壊し屋」といわれることも珍しくありません
(その分「つくっている」方も評価しないと公平ではありませんが)

その手法が強権的であるとか
秘密主義であると批判されることもしばしばです 

がここではこれらの点には触れません
むしろ筆者が関心をもつのは仮にこのような批判があたっているとして
にもかかわらずなぜ小沢氏が過去20年
つねに日本政治をリードする存在であり続けたのか
ということです

小沢氏が繰り返す同じパターン 
正直いって筆者自身
新進党が分解したときや自自公連立からの離脱によって自由党と保守党
とが分裂したときなど「これで小沢氏(の影響力)も終わりだろう」
と思いました

今回
民主党を離党して
「国民の生活が第一」を発足させたときにも同じ感想をもちました

ところがこれまで小沢氏はそのたびに復活してきました
次にもう一度
復活劇がみられるかはわかりませんがその可能性はゼロではありません

「小沢神話」が生まれるのも彼のこのような不死鳥ぶりに由来する
といえます

いったい小沢氏の何がそれを可能にしたのでしょうか
 
小沢氏の政治的キャリアをふりかえると
ある意味で同じようなパターンを繰り返していることがわかります

彼が政界で最初に注目されたのは
自民党竹下派の若き実力者としてでした
数の力で自民党を支配する竹下派をバックに

次期総裁選びにあたって候補者たちを呼びつけたことが話題になり
ました ところが小沢氏は1993年に自民党を離党して
新生党を結成します

竹下派を割ってまで離党することは政治的にみれば大きな冒険でした

小沢氏を「数の政治家」という人もいますがその意味では
与党の最大派閥を分裂させるのは非合理な行動です

が小沢氏はむしろこれを機に非自民の8党派連立の細川政権を発足
させました 

この連立政権は長く続きませんでしたが
野に下った小沢氏は今度は新進党を結成します

といってもこの新進党は結局政権をとることができず
1997年に解党することになりました

この際に小沢氏は自由党を発足させ独自の道を歩みます

ただしこのとき
小沢氏は巨大政党である新進党を存続させることにさほど熱心ではなく
少数精鋭の自由党とともに行動することをむしろ喜んでいる
ようにもみえました

「多数派維持」よりも「次の多数派」 

このあたりから小沢氏の行動パターンが浮かび上がってきます
小沢氏は
政治の権力闘争において多数派を形成することの死活的重要性を
誰よりもよく理解している政治家です

とはいえ
その多数派を長く維持することにはあまり執心しません
というより
せっかくつくりあげた多数派を分裂させるような行動をしばしばとり
ます「壊し屋」と呼ばれるゆえんです 

それではなぜ
小沢氏は多数派を壊してまで少数精鋭を選ぶのでしょうか
筆者には
次の政局でキャスティングボートを握ろうという明確な意図がある
ように思えてなりません

寄り合い所帯を維持することにエネルギーを費やすよりは
自分と行動を完全にともにする少数精鋭のグループの結束をかため
思い切った行動に出る
そして
次なる多数派の要石となることを目指す

これが小沢氏の行動パターンにみえます 
99年には自由党を率いて自自公連立政権を実現させた小沢氏ですが
彼の行動パターンがもっとも成功をおさめたのは
自由党と民主党の合併でしょう

数の上では圧倒的に少数派であったにもかかわらず
合併後にはむしろ小沢氏は民主党を主導する存在となり
2006年にはついに民主党の代表となりました 

このような小沢氏の行動パターンはなぜ成功したのでしょうか
普通
あえて少数派を選べばじり貧になることが多いはずです

少数派のまま連立や合併をしても
なかなか主導権はとれないでしょう
にもかかわらず
小沢氏はむしろつねに次の多数派形成に成功しその主役となり続けた

「大義」「結束力」「ポジショニング」
一因は、その都度、ある種の「大義」をうまく掲げた
ことに見出すべきでしょう

非自民8党派連立政権の際には「政治改革」というシンボルを
民主党による政権交代の際には「国民の生活が第一」というスローガンを

それぞれ巧みに使いました

(それと比べると新進党結成の際や自自公連立の際には

 それほど印象的な「大義」がなかった気がします)
政治において数字がものをいうことは
あらためて強調するまでもありません
とはいえ

とくに政治の流動期には明確な「大義」と「結束力」のある少数派が
主導権を握ることが珍しくありません

小沢氏の行動パターンは

そのようなタイプのリーダーシップの典型といえるでしょう
ただし
「大義」と「結束力」さえあればいいというわけではありません
政治においてもうひとつ重要なのが「ポジショニング」です

つまり他の政治勢力との相対的な位置関係がものをいうのが

政治なのです
橋下氏の強みはなぜ失われたか
最近の政治状況を振り返ってみましょう
この1年
民主・自民の2大政党のリーダーである野田佳彦首相

谷垣禎一総裁はいずれも財務省とのつながりが濃い政治家
でした

そのため激しく対立するそぶりにもかかわらず
実は財政再建をもっとも重視するという点で

両党がかつてないほど接近していたのがこの時期の特徴です
結果として何が生じたでしょうか

互いに近づいた2大政党への不満や批判は
いわゆる「第3極」へと流れ込むことになりました

しかもその場合

不満や批判の内容は多様でしたが
それらの違いが目立つことはありませんでした

ともかく

民自の2大政党に対して批判的な姿勢をとることが重要だったのです
このような状況からもっとも有利な立場を引き出したのが
橋下徹大阪市長であるといえます

橋下氏は
あるときは肥大化した公務員組織を批判して新自由主義的な立場を強調し
またあるときは日教組批判によって保守層の支持を集め

さらに別なときには反原発を主張して左派的な姿勢さえみせました
要するに
相互に近寄った2大政党からこぼれ落ちる政治的立場を
橋下氏はその都度
器用に使い分けたのです

そのような主張の間の整合性には
あまり顧慮する必要はありませんでした
2大政党を批判さえすれば

とりあえずは十分だったわけです
ところが
自民党の新総裁に安倍晋三氏が選ばれると状況が変わってきます

安倍氏は憲法改正を掲げるなど保守思想を前面に出します
結果的に
谷垣総裁時代と比べ

自民党は思想的に大きく右の方に比重が移ります
こうなるといわゆる「第3極」にも変化が生じます
橋下氏の率いる日本維新の会のなかでも

安倍自民党の保守思想に親近感を示すグループが出てきました
これに対し
橋下氏は小さな政府を掲げるみんなの党に接近するなど
新自由主義的立場を強調するようになります

安倍自民党に吸い寄せられる危険性を察知して「第3極」としての
バランスをとろうとしたのでしょう
「空白部分」に狙いを定め主導権をとる

他方
自民党が右にシフトしたにもかかわらず
民主党は野田代表が続投したこともあってあまり変化はみられません

結果的に政治的空白が目立つようになったのが
民主党より左の立場です

ここに「脱原発・反増税」を掲げる小沢氏のグループが
復活する余地が生じたのです

小沢氏は「国民の生活が第一」を率いて
脱原発を決めたドイツを視察するなど原発ゼロをアピールして
民主党との差異化をはかります

さらには
社民党との連携を深めるなど
「第3極」の主導権を握ることも視野に入れて攻勢をかけています

このような小沢氏の動きを
メディアも無視するわけにはいかなくなりました

ここに来て小沢氏は
「第3極」の主導権と民主党との再連携を天秤にかけながら
政界のキャスティングボートを再び握ろうとしています

はたして
少数精鋭によって政局の主導権を奪取するという小沢氏の戦略が
今度も成功するかはわかりません
とはいえ
ここには小沢氏の変わらないリーダーシップのパターンが
間違いなくみられます

何も小沢氏が「政治家のリーダーシップ」の典型であるというつもりは
ありませんしかしながら国民の思いのうち
うまく政治的に代表されていない空白の部分に狙いを定め
「大義」を掲げることで一気に政局全体の主導権をとるというのは

間違いなく現代の日本のような政治状況では有効な戦略です

その意味で小沢氏はなお注目に値する政治家であると思います


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (Unknown)
2012-11-01 09:41:46
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