電気自動車の生活がすぐそこまで来ている：「ベンツ」「ルノー」

電気自動車の生活がすぐそこまで来ている：「ベンツ」「ルノー」

“怪物”ベンツに“お手軽”ルノー！驚きのエコカーが「現実」に
10.17更新
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パリモーターショー2012が先月末パリの郊外の
ポルト・ドゥ・ヴェルサイユ（パリ・エクスポ見本市会場）で
開催された

1898年から続く世界で最も歴史のあるモーターショーの
今年のテーマは「未来、いま」

近年注目されている「エコカー＝環境技術車」が
これまでの「夢」から
より身近な「現実」になっていた
　
数年前まで「ひな壇」に高く展示していたコンセプト・エコカーが
今年は
軒並み平場の展示になっていた

これは
近いうちに販売開始か
すでに販売時期が決まっている証拠である
　
そんなエコカーの中で最も輝きを放っていたのは
メルセデス・ベンツの
「ＳＬＳ　ＡＭＧクーペ　エレクトリック　ドライブ」だった
　
同社のスーパースポーツカー「ＳＬＳ　ＡＭＧ」の
電気自動車バージョン

2009年に
技術を中心にしたコンセプトの形で公表されていたが
わずか2年で市販バージョンの発表となった
　
特徴は
4輪の近くにそれぞれ4個の小型モーターを搭載する独立4ＷＤ

総電力量60キロワットアワーのリチウムイオン・バッテリーは
ガソリン車のＶ8エンジンを上回る
最高出力552ｋＷ（約750ｐｓ）と
最大トルク1000Ｎｍ（約102ｋｇｍ）を
発生する
　
どれくらいすごいかというと
トルクでは日産リーフ（28.6ｋｇｍ）の約3.5倍
出力（109ｐｓ）では6.8倍というモンスターぶり

来年7月発売の予定で
ヨーロッパでの価格は付加価値税込みで41万6500ユーロ
（約4200万円）と驚きだ
　
一方
お手軽感で人気を集めていたのは
ルノーの小型5ドアハッチバックＥＶ「ＺＯＥ」だろう
日本ではあまり目立たないルノーだが
環境対応ではかなり積極的なメーカーである
http://www.youtube.com/watch?v=tDGXR_ri7pI&feature=player_embedded


　
ＺＯＥは今年６月
電気自動車における24時間走行の世界記録を1618キロ
（以前は1280キロ）に更新し一躍注目を集めた

これを可能にしたのは
80％のバッテリー容量を30分以内で充電できる急速チャージャー
フル充電で
最大210キロの走行が可能という
　
さらに驚きは
フランスでの販売価格が1万7500ユーロ（約173万円）
ということ

電気自動車の生活がすぐそこまで来ていることを感じた
　（モータージャーナリスト　安藤公昭）