【縁故資本主義の功罪】⬅︎カレル・ヴァン・ウオルフレン
アジア金融危機と「縁故資本主義」?
▶︎マルコスは「縁故」から新エリート階級をつくった
彼の政治に屈しない富裕層の財産を没収しエリートにばら撒いた
潜在的なライバルに対しては
財産を強制没収すると脅して支配した
そして特定の企業家に寡占的権利を与えた
▶︎インドネシアでは
縁故資本主義という言葉からスハルトを心に思い浮かべる
スハルト一家は寡占的利権を手に入れて財産の山を築いた
だが彼は
貧しく統制の悪いインドネシアに
良好な展望と安定性をもたらした
マルコスの場合は逆にフィリピンは共産国を除いては
最下位の地位にまで転げ落ちた
▶︎アジアでの贈収賄は政治経済の潤滑油の機能を果たす
贈収賄によってビジネス・チャンスを得る
▶︎日本こそが世界最大の「縁故資本主義の要塞」である
信用販売などの特別優遇策が日本ほど大々的に
系統だって行われている国は他にない
閨閥・藩閥・学閥
天皇制閥支配構造