狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『伏 贋作・里見八犬伝』/桜庭一樹

2011年01月27日 22時32分07秒 | 小説・本に関する日記





 昨日の夜は桜庭一樹の小説『伏 贋作・里見八犬伝』を読んでおりました。
 滝沢馬琴の南総里見八犬伝をベースにした活劇物語。
 桜庭一樹が文芸物で培った力をエンターテイメント作品に注ぎ込んだ疾走感溢れるお話です。

 南総里見八犬伝は昔々に読んだことがあるけど、もう内容はすっかり忘れちゃった。
 覚えていればもっと楽しめたかも。

 桜庭一樹が描く荒ぶる不安定な少女のキャラクターは面白いので私は大好きです。

 ダークで重い文芸物ではなく楽しめるエンターテイメント作品。
 故に人によっては物足りないと思う人がいるかもしれないけど、楽しめる物語が読みたい人にはお勧めです。

 南総里見八犬伝を知らなくても十分に読めますよ。



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