狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『みなさん、さようなら』

2018年02月06日 20時55分59秒 | 映画・ドラマに関する日記



 昨日の夜は、映画『みなさん、さようなら』のDVDを観ていました。

 1981年。
 芙六団地の敷地内には商店街があり八百屋さんや本屋さんや服屋さんや理髪店などがあったので、芙六団地の住民は団地の外に出なくてもある程度のことは間に合っていた。
 芙六小学校の1981年の卒業生は全員が芙六団地に住んでいた。
 主人公の渡会悟は、小学校を卒業した後は団地の中だけで生きていくことを決意する。

 悟の意思は固く、中学校の教師が悟の部屋まで来て中学校に登校するように説得するが、彼は団地の外に出ることを拒否した。
 学校に行かない悟は、自分でスケジュールを決めて団地の中で一日を過ごす……。

 監督は、中村義洋。
 出演者は、濱田岳、倉科カナ、永山絢斗、波瑠、田中圭、ベンガル、大塚寧々、ナオミ・オルテガ、サマエ・パンタ、マリアナ・ファリア、水木薫、山野海、志保、北本哲也、川村亮介、野口翔馬、西原信裕、安藤玉恵、チョロ松、堀井茶渡、山川和俊、など。
 原作は、久保寺健彦の同名の小説です。




 最初はコメディとしてお話は進むのです。
 コメディとしてお話を進めながら、やるせなさが加味されていきます。
 時代の最先端だった団地が時が経つにつれて人気が無くなって人が去っていくのです。
 同級生達は親の転勤であったり親が持ち家を建てたりして引っ越していきます。そして進学や就職を期に団地から去っていきます。
 そして……。

 終盤に入る前のあるエピソードで悟が団地から出ない出ることができない理由が明かされます。
 そのエピソードによって前半のユーモラスな少年の思い込みの描写が切実な生きる為の決意からの行動であると変換されます。
 どうすることもできなかったある出来事で壊れてバラバラになってしまった心を再び再生させる物語。

 面白かったですよ。
 楽しめました。


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