昨日の夜は、安彦良和の漫画『虹色のトロツキー』を読み返しておりました。
1938年6月。満州。
日蒙混血のウムボルトは満州の建国大学に特別研修生として編入する。
彼は幼い頃にトロツキーに似た何者かに家族を虐殺され、自身も記憶を失っていた。
自らの失った記憶と混血故に曖昧なアイデンティティに悩んでいる。
ウムボルトは後見者でもある関東軍の石原完爾や合気道師範の植芝盛平らから、亡き父である深見圭介が陸軍の大陸工作に関わっていたことを知る。
しかし詳しいことは分からない。
石原の部下であり信奉者でもある辻政信は、ウムボルトを謀略の手駒としようとしていた。
ウムボルトも記憶を失う原因を知りたいという探求心から「トロツキー計画」の渦中へと飛び込んでいく……。
戦前の満州を描いた物語です。
辻政信、服部卓四郎、石原莞爾、甘粕正彦、安江仙弘、川島芳子、といった実在の人物が出てきています。
ノモンハン事件についてはかなり詳しく描かれていて面白いですよ。
お勧めであります。
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