昨日の夜は、映画『狗神』のDVDを観ていました。
尾峰のある村に住む坊之宮美希は、紙漉きで和紙を作っている。
坊之宮家は本家と分家に分かれていて共に狗神筋として村人に畏怖されている。
美希はかつて彼氏に裏切られた上に子供が死産したことがあり、人生や恋を諦めて過ごしていた。
ある日、美希は近くの池野中学校に赴任してきた青年と知り合う。
歳下のその青年・奴田原晃に積極的にアタックされて美希は晃と付きあうようになる。
しかし、二人のそのお付き合いは大いなる禁忌に触れることになり……。
監督は、原田眞人。
出演者は、天海祐希、田中沙斗子、渡部篤郎、山路和弘、榎田淳弘、原田遊人、矢島健一、深浦加奈子、街田しおん、入江雅人、近内仁子、渡瀬美遊、広岡由里子、佐藤京一、冨樫真、光岡湧太郎、猪野学、澤田誠志、安藤岳史、重松収、村井克行、岡林桂子、加藤満、浜田寅彦、増田未亜、藤村志保、淡路恵子、など。
原作は、坂東眞砂子の同名の小説です。
原作の小説は私はまだ読んでいません。
こ、濃ゆいです……。
あっさり風味ではあるのだけれども、ホラーって感じではないのだけれども、しかしよくよく考えてみると濃ゆいです……。
さらっと自然に描かれているけれども、登場するほぼ全員が狂気に取りつかれています。まともに見える人も冷静に観ると狂気に満ちているのです。
でも誰も自分を狂気に取りつかれているとは思っていません。
そして観ている人達を登場人物達が狂気に取りつかれていると見せないようにしながら、しかし物語に登場する人達の狂気を描いているのです。
田舎だからという意味ではなく何処にでもあるローカルルール或いは限られた集団の中でのみ通用する習慣や考え方、そこには中にいる人達は何かおかしいと思いつつも当たり前のように従ってしまう何かがあるのかもしんない。
でもそれは悪いものばかりでもないはず。
面白かったですよ。
楽しめました。
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