狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

欲望を無くそうとする欲こそ最も大きい欲である。

2018年02月18日 21時54分27秒 | その他の日記





 文化は、一人の天才が出現しても周囲がその人物のことを理解できなければ発展することはありません。
 周囲に理解がなければ天才であっても能力を発揮することはできません。
 社会全体に素地があって初めて天才は光り輝くことができるのです。

 余裕がない社会では文化は栄えません。
 もっと端的に述べると貧乏な社会では文化は衰退します。
 飲まず食わずの社会では文化に回す余力は著しく低下します。
 その意味でも経済は大事なのです。

 文化人で「経済成長よりも大事なものがある」と述べる人がいますが、私には理解できません。
 文化人は経済成長による余禄でお金を得てきた人達です。経済成長が止まれば真っ先に切られるのはあなた達ですよ?
 かつての経済成長の鈍化でどれだけのものが消えていったか、文化人ならば知っているはずです。
 「大事なものがある」という主張と「経済成長の否定」はイコールではありません。
 「大事なものがある」という主張をしながら「みんなで豊かになろう」と主張すればよいではないですか?
 その方法論を探せばよいではないですか?

 経済成長が止まった時に優位な立場に立つ人は、もう既に富を持っている人達である可能性が高いです。
 もう既に大金持ちである人達が清貧という言葉を使って道を説いたとしても、それはただ単に更に優位な立場に立とうとしていると見做される可能性がありますよ?
 

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