子供の頃から本が好きで小説や漫画を読んでいましたが、学生の頃は出来るだけ本や漫画を読んでいることを隠していました。
マスメディアや偉そうな人達が、本を読む人や映画を観る人や音楽を聴く人や漫画を読む人やゲームを楽しむ人を繰り返し攻撃し差別し続けて罵倒していたのでその影響が社会にも及んでいたからです。
かつて、漫画を校庭に集めて焚書にする活動があったそうです。実質的な検閲の要求もあったそうです。
「映画を観ると不良になる」とか「ロックを聴くと不良になる」とか言われた時代もあったそうです。
ホラーやゲームやアニメが槍玉に挙げられた時もありました。
ゲーム脳というエセ科学の理論を主要メディアで述べるという馬鹿なことをする者までいました。
漫画を読む人達を「犯罪者予備軍」として公然とメディアで罵倒する者もいました。
清廉潔白な人達は他者を排除し他者を罵倒し他者に侮蔑の言葉を投げつけます。
でも本邦では先人達が謂れのない言いがかりは跳ね返してきてくださいました。
だからこそ今、私達はそれらを楽しむことが出来ています。
しかしそれでも趣味のことでごちゃごちゃと訳の分からない言いがかりをつけてくる人はいます。
そんな言いがかりは、はっきり言って面倒です。
なので学生の頃は本や漫画を読んでいることを隠してきました。
バレていたかもしれませんが、本や漫画を読んでいることが公に知られたら攻撃の対象にされる危険性があるような気がしたのです。
直接攻撃なら対処の仕方がありますが、集団でゲリラ戦を挑まれたら辛いし面倒です。
要らぬ戦いは回避する意味でも隠しておいたほうが無難でした。
大人になって良かったなぁと思うのは、映画を観ようが小説を読もうが漫画を読もうが音楽を聴こうがゲームをしていようが他人に迷惑をかけていないなら文句を言われないこと。
私は自由だ。
暗黒の時代を無事に通り過ぎて大人になれてよかった。と思う今日この頃なのでございます。
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