狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『オクシタニア』/佐藤賢一

2010年05月30日 07時59分15秒 | 小説・本に関する日記





 昨日の夜は、佐藤賢一の小説『オクシタニア』上下巻を読んでいました。

 十三世紀のフランス南部を舞台にした、ローマ・カトリック教会を否定したカタリ派に属する女と、カタリ派制圧の為に結成されたドミニコ修道会の異端審問官の男のお話です。

 アルビジョア十字軍・カトリック教会・フランス王家・フランス南部オクシタニア領主・異端とされたカタリ派の争いをスペクタクルに展開させています。
 極限状況に追い込まれた人がどう神と向き合うのか……。
 ラストシーンは秀逸でありましたよ。物悲しくも美しい。

 私は、同作家の作品では『双頭の鷲』や『剣闘士スパルタカス』や『女信長』や『カエサルを撃て』なども大好きです。





 読み終わった後、お部屋の中で独り、たそがれてしまいました。

 目が冴えてしまったので、大原まり子の小説『処女少女マンガ家の念力』をパラパラと読み返しました。

 天の上にいる誰かさんは、地を這う我等の事をどう思っているのだろう?
 生きている事は意味がある。そうではないか。そうではないのか。などと埒も無いことを考えていると寝るのが遅くなって、今朝は寝覚めが悪いです。

 今からお仕事。
 張り切って行ってきます。




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