きまぐれ雑記

日常の出来事と私の好きなものを思いつくままにゆっくり記していきます

茂山狂言会・春

2012-03-20 19:35:09 | 観劇・伝芸
名古屋能楽堂での茂山狂言会に行ってきました。



今回の公演のメインは正邦さんの息子さん竜正くんによる靭猿。

狂言師の修行は「猿に始まり狐に終わる」と言われることは良く知られているのですがこの猿にあたるのがこの靭猿。

和泉流ではこの靭猿の子猿役で初舞台を踏みますが、大蔵流の茂山家ではお猿さんの前に「業平餅」の稚児などで初舞台を踏み、靭猿を演じる事が多いようです。

今回の竜正くんの場合も同様でした。


この日の私の席は脇正面の最前列。面の下の息づかいが聞こえる距離で、思わず応援したくなりながら、久しぶりに王道の狂言を楽しむ事ができました。

私の中では靭猿の猿は子猿のイメージが強いのですが、そのイメージよりはちょっと大きめなお猿さんでした。

王道といえば、靭猿以外に上演された曲・附子も教科書に取りあがられる程の有名な曲。

でも、最近、観る機会がなかったので、太郎冠者・次郎冠者のやり取りと主人への言い訳の楽しさを逸平さんと童司さんのコンビで楽しみました。

今年の初めに入院されていた千五郎さんのお姿も拝見できましたし、この観劇前日に別の公演案内に七五三さん病気休演という文字があったのですが、七五三さんもご出演で楽しい狂言会でした。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Endless SHOCK  | トップ | 四季の女人 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

観劇・伝芸」カテゴリの最新記事