自分の顔？？？

　そういうと先日の受診の時。


　「見え方は治ってるかもしれないけど、眼瞼下垂はあるな。」


　「えっ？？？やっぱり？？？なんでっ？？？」



　「重症筋無力症。ははっ！」


　
　「えっ？？？！！！でも検査でも何にも無かったじゃんかっ！！！」



　「そうだなぁ。アンタの場合はやっぱりこっちの病気からなんだなぁ。」



　「おにぎり持って旅する人かい。」



　「まぁ、いいじゃないか。元がデカイんだからこれぐらいで。ハハっ！！！」



　「なにおぅっ！！！」

　
　



　即入院を勧められたひと月前の受診の時も、最初の先生に


　「動眼神経麻痺も見られますね。」


　「へっ？？？」


　「左目の方が開きにくくないですか？」


　「そうかなぁ・・・。昨日、飲みすぎたかなぁ・・・。」


　「・・・。そんな目じゃなかったですよね？」


　「へっ？？？そうかなぁ・・・。」


　

　診察室の鏡見て確認。


　
　「こんなもんじゃないかなぁ・・・。」



　ボケボケしてるあたしに電子カルテの中の眼瞼下垂が治った時の写真と見比べて



　「あぁ。やっぱり違いますね。」


　「・・・ホントだ・・・。」



　左目が少し下がってる・・・。言われてみれば二重の幅が広い・・・くらい。


　・・・ってか、言われなかったら気づかなかったよ。



　それからお化粧する時にちょっと違うな、とは思う時もあったが、
　　チャっチャと２分で終わる化粧の時間にじっと自分の顔をみることもせず、
　　　ひと月経って、やっぱり主治医に言われた。




　その時もやっぱり言われてみれば・・・くらい。



　でもよくよく見たら・・・そうかも・・・。



　前はどうだったっけ？


　
　もっとデカかったかねぇ・・・？？？



　そういうと、右は毒の顔なのに、左側はちょっと穏やかな人にも見える。



　髪の分け目かえたらいい人になれるか？？？




　みなさん。


　自分の顔をちゃんと見てますか？



　ってか、そこまで言われてピンときてないのってアタシだけか。


　
　最初に眼瞼下垂になった時も、顔が引きつってる、ってｅbIちゃんは気づいてたみたいだけど、
　引きつってるどころか、垂れるまで気づかなかったもんな。



　麻痺の確認って言っても、鏡の前で笑うことなんてないもんな・・・。



　鼻の穴が３つに増えてたら気付くけど。



　いかに日頃から自分の顔をちゃんと見てないか。


　ただでさえ麻痺もあるんだからもっと観察しなくちゃな。


　せっかっく長年連れ添ってきた顔にもっと興味を持つようにします・・・。



　



　でもやっぱり聞かれても分からないだろうから、写真でも撮っておこうっと。


　

ハロウィンってかっ？？？

　今、またゆうバクダンの友達たちが５人来てパーティーをしています。


　しかも、ハロウィンのっ！！！


　とぉぉぉっくの昔に終わってるわいっ！！！


　うちにはハロウィンをめでたがる覚えも何にもないんじゃっ！！！



　しかも、また彼氏もいるしっ！！！



　てめぇら、来年、２人共が受験だろうがぁっ！！！一緒に落ちるぞっ！！！

　遊んでないで、勉強しろやあっ！！！クソばかっ！！！リア充かっ！！！

　




　・・・怒りの矛先ズレた・・・？？？




　何にも用意しなくていい、とか言ってたが、子供たちが帰って


　「ゆうちゃんちのお母さんは何か用意してくれてたんじゃないの？」

　「なーんにもなかった！」

　「あら。シケてるわね。」


　的な事を言われるのも悔しいのでチキンとフルーツ用意したんじゃっ！！！


　魚も用意してたが「それはいらない。」って、買ったものの却下されたんじゃっ！！！


　買い物にいくら使ったかっ！！！


　ついでに晩御飯の煮物と炒め物もして疲れたっ！！！眠いっ！！！




　「なんでいっつもうちなんだ！」


　と怒ったら


　「他のおうち遊べないもん。」


　「じゃあ、うちもそうなんだあっ！！！」


　

　二階うるさいっ！！！



　全員、二度と出禁だからなっ！！！



　クリスマス会なんて言おうもんなら、ぜぇぇぇぇったいフル無視して、その場でツリー折ってやるっ！！！


　寒空の中、屋外でやれ！！！




　


　・・・。何か仮装して乱入してやろうか・・・。

私は女優。

　さあ、ばぁちゃんをいかに病院に連れて行くか。



　考えてみれば、私のしてた仕事は施設の中での仕事。


　“どうにかして”施設に入所してきた方のお世話。


　入って来てから「あたしは家に帰りたい。」「お金が盗られた。」
　と訴えて来る人の対応はして、家族さんからも“こんなに大変”っていう話は聞いてたけど、
　そんなに大変な人をどうやって病院に連れていったか、
　　どうやって入所してきたかって話を聞いたことがなかった。



　仕方ないのでヤホーで検索。



　「検査に行こう」・・・無理。
　「あたしの検査について来て」・・・ナンで？？？



　・・・。・・・。・・・。



　考えに考えて・・・。



　あたしは“市役所の人”になってみることにした。


　人、っていっても、あたしが直接言っても無理なので、
　“市役所からの手紙”を作ることにした。





　久しぶりのワードを使って文書を作成。


　ちょいちょいっと・・・ポチっと・・・ちょいちょいちょいちょいっと・・・ポチっとな。





　でけたっ！！！　　



　「　○○市からのお知らせ

　　　○○市では毎年、９０歳を迎える方に対し、無料での検診を行っております。
　　　最近、物忘れがある、夜眠れない、糖尿病がある、など、
　　　気に掛かる点がある方は是非、検診を受けてください。

　　　その日時についてお知らせ致します。




　　　　　　　日時：平成２６年１１月１３日（木）１１：００～１２：００
　　　　　　　場所：○○市○○町　　○○脳神経外科
　　　　　　　　　　無料

　
　　　　　保険証等は持参いただかなくても結構です。
　　　　　ご家族の方も是非ご一緒にお越し下さい。



　


　　　　　　　　　お問い合わせ

　　　　　　　　　　　電話　　　　○○○－○○○○　　　○○市健康推進部　」


　　



　１歳児検診の赤ちゃんでもないのに、９０歳検診って！！！って自分にツッコミながら。


　




　でも仕方ない。


　こうでもしなけりゃテコでも動かない。



　ムズカシすぎたらテンパって何回も聞きに来られるので、分かりやすい言葉で。


　保険証なくって探し回ってたら行けなくなるので持ってこなくていいよ、っと。



　一人で行かれてシャキッと答えられても困るので家族も一緒、っと。

　　　一緒に行く、で怪しむかな？別にあたしだけ行って先に先生と話といてもいいかな・・・？

　

　健康推進部なんてあるかどうか分からないけど、
　　電話かけて聞かれたら困るので、そこは、まぁちゃんちの電話番号。

　　　・・・いいや・・・バレるか・・・？あたしの携帯番号の方がいいのか・・・？？？


　まだ改良の余地はあるな。


　今度、あたしが働いてた施設の併設の脳外科に予約が取れているので、その日時を指定。


　封筒もちゃんと市役所から来た封筒で。

　横っちょ切ってるな・・・。


　「ばぁちゃん、手紙きてるよ？開けるからね！」って先に開けるフリすればいいか。



　早くから渡したら、余計にパニックになるから・・・せめて前日か？



　

　これで上手くいく人もいるかもしれないが、なんせうちのババァ。



　上手くいったら困ってる人にコピーして回してあげよう。


　ヤホー知恵袋にも答えてベストアンサーみたいの貰おう。





　どうかな・・・。行くかな・・・？



　昨夜はまぁちゃんが様子を見に行くと、買い物から帰ってきて、
　家にも入らず、そのまま真っ暗な庭でパンをかじってて


　「病院に行かないといけない。アンタ達の言う通りにする・・・。」



　ってかわいそう気味に言ってたらしいが、イカンセンうちのババぁ。



　騙されないぞ。



　様子見て渡さないと

「あたしは検査は○○病院でしてるから行かない！」

　って叫ぶのが目に浮かぶ。



　さぁ、どう出るか。


　　　　　　　　　　　乞うご期待！！！







　

爆笑の受診！！！

　今日は受診でした。


　溜まってるストレスを主治医にぶつける難病患者。



　「あの先生はやーーーーっぱり嫌い。
　　目で見てあたしに入院しなくていいって言った！
　　挙げ句の果てに「週末、コンピュータがシャットダウンするから」とも言った！！！
　　あたしはもう２度とあの人に寝たきりにさせられるのはまっぴらごめん。
　　この病院は好きだし、みんないい人。でも、あの人だけは嫌。
　　ストレスのせいか、あの日から声も出なくなった。入院する時は、もう、別の病院にするっ！！！」



　「・・・。じゃあ、○○病院しかないぞ？ＭＲＩはどうだったんだ？」


　「それすらも撮ってくれてない！」


　「・・・。なんだそりゃあ・・・。」



　「顔も見たくない・・・。吐きそうなんだ・・・。」


　「でも、○○病院の先生もダルマみたいだぞ？」


　「ダルマでもなんでもいいっ！！！デブだからあの先生が嫌いなんじゃなくって、
　　あの先生だから嫌いなんだっっっ！！！！！」



　
　「そう言うと、ＭＳで入院してる患者さんが、あの先生は全然、診に来てくれないって言ってたなぁ。」


　「診に来てこられたらその場で吐くわっ！！！」




　主治医爆笑！！！




　その先生の話してるだけで吐きそう・・・。





　「目も見えるようになった。声も治った。（そう、声も気がつけば治ってた）
　　長らくリハビリサボってるんだけど、もう行っていい？」



　「そんなに歩けるのに、まだリハビリ行ってるのか？！
　　家事もしてるのに、もう行かなくってもいいだろ？」


　「えっ？？？いいのっ？？？」


　「うん。いいだろ。掃除して洗濯して、それで十分な生活リハビリだ。」



　「やった！！！卒業だっ！！！リハビリに行って“いい人”するの、すっごい疲れてたんだ！」


　「いい人ってナンだ？？？」


　「しんどいけど、一生懸命いい人ぶってニコニコしてた！」



　「なにぉぉぉっ？？？！！！普段通りの悪い人でいればいいじゃないかぁっ！！！」


　「悪い人ってなんだよっ！！！」


　「パイプくわえてリハ受けるとかぁっ！！！」


　「そんなん！！！入院中もやったことないわいっ！！！！！」




　爆笑！！！！！



　この先生はいったい、このか弱き難病患者をナンだと思ってるんだ。




　という事で、爆笑の中、受診終わり。



　そうだな。ばばぁどころじゃない。


　あたし、病気なんだ。



　あぁ、おもしろかった。



　十分なストレス発散ができたよ。


　先生、ありがちょ。



　




　

玉砕！！！

ばばぁの件。


　昨日の夜には


　「○○が無くなった！！！」


　っと飛び込んできて


　「あたし、今、晩御飯作ってるから後で行くから。」


　と言うと、


　「後じゃいけないっ！！！今来て見なさいっ！！！あたしの事の方が大事だろっ！！！」


　と叫ぶため、ブツっとキレ、キッパリ


　「いいや。子供の方が大事だ。」


　と言ったものの、聞く耳もたず結局は探し物へ。




　・・・。本気でぶっ叩いてやろうかと思った。




　でも今日は何としても病院へ連れて行かなきゃいけないと気を取り直し、
　朝からせっせとばぁちゃんへ朝ごはんを持って行き

　

　「今日はお風呂に行こう。だからどこにも行かずに家にいてね。」


　って病院への連れ出しの口実に言い聞かせてた。



　喜んでたと思ったが、しかし。



　「あんたに迷惑かけちゃあいけない。そんなの、自分でも行けるから。」



　とキッパリ。



　その後、どうしてるかと思いきや、まぁちゃんの所に銀行から電話があり、
　窓口で騒いでいる、との事でお迎えに。




　帰ってきた所に、病院へ行く話をしに地域の高齢者支援センターの方がきてくれたのに
　騒いでた延長で更に逆上。




　あたしが庭でその方たちと話してるのに、まぁちゃんにその方たちへの
　罵詈雑言を連発！！！



　あたしが３度



　「やかましいっっっ！！！」


　
　と怒鳴りつけましたが興奮収まらず・・・。





　結局、やっぱり病院など行けるはずもなく終わりました。




　疲れたなぁ・・・。



　さぁ、どうしようか・・・。



　病院、っていうだけでもうダメになってしまった。




　間を開けて、お買い物とか、お出掛けとか、
　あたし達と一緒に外出するクセを付けて、
　おもむろに病院に連れて行くようにするしかないか・・・。




　その間はどのくらいなのか、病院に行く日はいつのことになるやら・・・。



　あーあ・・・。疲れた。



　仕事ならもっと余裕あるのにな。


　やっぱり家族、その上、大嫌いなばぁちゃんだし。



　
　さあ、どうなるかな。