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バクダン4つ!

難病患者の日記です。

趣味は釣り!!!

一人で死んで。

2015年07月08日 16時24分41秒 | 他いろいろ
 久しぶりに会ったばぁちゃんは、キレイにしていた髪も坊主にされ、
  ベッドに横になり、手は点滴を抜かないようにプラスティックのカバーをされ、
   目を開けて「あー・・・あー・・・」と言っていた。


 「今日は元気そうだわ。昨日までは目も開けてなかったのに。」


 「ばぁちゃん、分かる?あたしよ。ゆうもこうも剣道がんばって全国大会行くことになったよ。
   こうは昨日も三位だったよ。」


 すると驚いたように目をしっかり開き、


 「よかったねぇ。」


 と笑った。



 ちゃんと理解してる。スゴイ生命力・・・。



 そして何か言いたそうだったので聞いてると


 「さいふ。」


 と言った・・・。




 みちさんと「まだお金のこと言ってる!」と爆笑。



 「あたしのさいふ。」



 バクダン達にご褒美あげたかったんだろうけど、スゴイわ・・・。




 その後も「あーあー」言いながら、まぁちゃんが視界に入ると「まさこ・・・」とちゃんと呼ぶ。



 あたし、みちさんには何にも言わないのに、まぁちゃんが目の前を通るたび、しっかりと呼ぶ。



 スゴイ。




 「もうちょっとでご飯になるから食べさせてもらいなさいね。」


 
 とまぁちゃんが言うと、


 
 「朝ごはんも晩御飯も食べさせない」


 
 としっかり意地の悪いことを言う。




 言語聴覚士さんが来て食事介助してくれたら、パクパクと異常に食べる。




 スゴイ。




 これでちゃんと声が出るようになったらうるさいんだろうなぁ・・・。



 ある程度の治療が終わったらすぐ出されるわ。





 その後、3人でランチ。



 「本当に大変だった・・・。施設に入れたのに、2年分の介護をしたくらい大変だった・・・。」


 
 と呟くまぁちゃん。




 みちさんはドライだから、



 「年とって、こんなに職員さんからみんなに悪態ついて、嫌われて、あんな老後、絶対にイヤ!
   今日も先生から話って言うから、今年いっぱい、くらいに思ってたら
    何のことはない、全然大丈夫じゃん!これからまだ長いわ!」



 いろいろ二人がブチまける。





 施設に入って何度も何度もなだめに行ってるのにも関わらずの、ばぁちゃんからの罵詈雑言の数々。


 「アンタ等はグルになってあたしをこんな所に入れて!」


 「アンタ達(娘2人)の事は信用してない!」


 「子が親を看るのは当たり前だろう!」等々・・・。多すぎて忘れた・・・。




 上辺で「アンタ達しか頼れないから・・・」とかわいらしく言ってると思ったら本心出るとコレです。





 挙句の果て、



 「あたしが死んだらアンタを一番先に連れに行く!」



 まぁちゃんに言ったそうです。



 ・・・。・・・。・・・。



 人の親である人間が、いくらボケてても言う言葉でしょうか?


 ってか、認知症から出た言葉でないのが分かって恐ろしい。



 「黙って一人で死ねばいい。」



 孫キレる。




 なんで、世話してくれてありがとう、って思えないんだろう。


 認知症だからじゃない。



 認知症になる前からの性格。




 あたしもこうなるんだろうか?



 いつまでもありがたい、って思いながら生きていきたいのに。



 良かった。そういうとこの人の血は引いてないや。



 まぁちゃんは・・・もしなっても仕方ないって思ってやれるのかな・・・?



 どうかな・・・?



 

 うちはババァの葬式と共にお祓いをしなくちゃいけないようです。