受診。

　先日、月に１度の受診日。


　「この前、久しぶりにコケたー！喉の異物感は変わりなくって
　　　病院行ったけど、逆流性食道炎って言われて胃薬飲まされてるー！
　　　　でも、何にも変わらないー！」


　「逆流性？胸焼けとかするのか？」

　「全然。」

　「違うだろぉ？」

　「あたしもそう思うんだけど、「そんな症状で来る方、多いんですよねー」とかって、
　　気のせい、思い過ごし、みたいに言うんだー。」

　「まぁそんな人も多いだろうけどなぁ。」

　「ロキソニンが１個、引っかかってる感、なんだもん。」

　「次は造影剤で嚥下検査してもらえ。もししてくれなかったら、
　　うちの病院に来たらするから。」

　「バリウム初めて飲む・・・。」


　「今のバリウムはおいしいぞ？」


　「おいしい？？？メロン味とか？バナナはイヤだな。
　　　ストロベリーとかいいな。・・・いくつかあるのかな？選べるかな？」


　「知らんが、昔はまずかったけどな。今は味がついてるらしいぞ？」


　「へぇ・・・。」




　ちょっと楽しみだ。




　「年もあるんじゃないか？」

　「年って何よ？」

　「嚥下の反射も弱くなってるんじゃないか？」

　「そりゃお年寄りじゃないかっ！！！」


　「病気もあと、５年早かったらちゃんと治ってたかもしれないぞ？ははっ！！！」


　「うるさいなっ！！！」


　「喉も痺れも何もかもが年だ。ははははっ！！！！！」


　「失礼なっ！！！」




　あたしの車椅子姿を見て心を痛め、「ここまで治ったのは奇跡だっ！！！」っと喜んでくた主治医は
　　病気の全てを年のせいで片付けようとします。



　この１０年間、いっつもあたしが憎まれ口を叩くため、いつかしようと考えていたであろう仕返しが
　　コレですわ。



　けっ！！！


　先生もボケないようにあたしが意地悪言い続けてやるからねっ！けっ！！！