もう一本、映画の話をしよう。これも平成28年夏に公開され、11月半ばになっても全国上映が続いている「君の名は。」（東宝・新海誠監督）というアニメーションである。10月初めの時点で観客動員は一千万人を超え、興行収入も二百億円を超えることが確実視される大ヒット作だが、私が注目したのは、この作品も東日本大震災以後に変化した日本人の姿が描かれているからである。東京に暮らす少年・瀧（たき）と飛騨の山奥で暮ら . . . 本文を読む
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