ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

8月6日

2015-08-06 16:32:00 | 訳詞

ヒロシマの薔薇(Rosa de Hiroshima)


考えてごらん
音を失い テレパシーで意思疎通する子供たちのことを
考えてごらん
光を失い 手探りでものを探す少女たちのことを
考えてごらん
この先歩む人生を変えられてしまった女たちのことを
考えてごらん
焼けつくばかりの
紅い薔薇のような傷を負った人たちのことを

ああ 忘れてはならない
薔薇のことを 薔薇のことを
ヒロシマの薔薇を 語り継がれてゆく薔薇のことを
すべてを無に帰す 愚かなる 放射能の薔薇のことを
原子によって肝硬変と化し
もはやピンク色ではなくなった薔薇のことを

色もなく
香りもない
薔薇なんかでは決してない
何もない
ありえない
どこにもあってはならない薔薇



Pensem nas crianças
Mudas telepáticas
Pensem nas meninas
Cegas inexatas
Pensem nas mulheres
Rotas alteradas
Pensem nas feridas
Como rosas cálidas
Mas, oh, não se esqueçam
Da rosa da rosa
Da rosa de Hiroshima
A rosa hereditária
A rosa radioativa
Estúpida e inválida
A rosa com cirrose
A anti-rosa atômica
Sem cor sem perfume
Sem rosa, sem nada


千葉節子さんのblogより一部引用・改変させていただきました)


その昔、ブラジルの偉大な詩人ヴィニシウス・ヂ・モライスが書いた「ヒロシマの薔薇(Rosa de Hiroshima)」という異色の名曲があります。今日この日にじっくり聴き直すと、その歌詞の内容に胸が締め付けられます。

その惨劇に向き合い、思いを馳せること。決して目を背けないこと。

そしてこの曲の最上の表現者はこの人をおいて他になし。
ネイ・マトグロッソの歌とともに。
(曲タイトルのリンクより動画をご覧いただけます)

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