蛇口屋

リフォーム業界のあれこれ

今回はタカラシステムバスです

2009-09-14 21:31:28 | Weblog
今日からまた新しい現場で、お風呂の工事です。

本日からの現場はあの、『木の城 たいせつ』です。
木をふんだんに使った木の城さんらしい、木のお風呂です。
天井と腰高まで、板で、その下からタイルのお風呂ですね。

建物自体はしっかりしているんですが、木の城さんの設備って、配管系統からちょっと問題ある場合が多かったです。
今回のお宅も、水もお湯も銅管で、天井に振り上げにオーバーヘッダーなのに、お風呂の裏側の立ち下がりからどういう訳か鉄管になっていて、もちろん絶縁ユニオンも使わずにぞんざいに繋げられていました。
銅管以後の鉄管って、錆が酷くなる傾向にあるみたいですよ。

案の定、配管の接続箇所は、お湯側が漏水していました。
水自体は、グラスウールに当たって、土台に垂れ流されていました。
流石の防腐土台も直に、絶え間なく水にさらされては溜まらなくて、水の当たった箇所からだんだん腐り始めて、その匂いに食べ物だと判断した蟻が群がっていました。

本来は、シロアリで無ければ木は食べることが出来ない蟻ですが、その頑丈なセルロースも水が付いてふやけてしまうと、細菌などの作用で腐敗して、崩れてしまえば、体内にセルロースを解体してくれる細菌を飼っているシロアリ同様、木を食物とすることが出来ます。

ちなみに、北海道にはシロアリはいないと言われています。

だから、黒い普通の蟻は、気が腐らないと木を食べることだ出来ないので、木を腐らす原因が無いと、その場を去ってしまいます。

蛇口屋達が、漏水を止めて、しめったグラスウールを取り外すと、蟻たちは壮大に引っ越しして行きました。
ホント、瞬く間でしたね。
何千何万匹いたのが、3時の一服を終える頃には全く姿を消していました。
敵ながら天晴れな逃げっぷりです。
このままほおって置けば、この家の角にある土台や柱はほとんど蟻の胃に収まっていたでしょう。
良い時期にお風呂の改修工事が出来ましたね。

まあ、柱や間柱が無くなっても、柱の多い木の城さんなら、何とか持つんですけどね。
でも、気が腐った、キノコを栽培しているみたいな匂いは家の端までしますけどね。

まあ、ともかく、解体は終わりました。
明日から、ユニットバス、じゃなかった、タカラスタンダードですから、システムバスですね。
そのシステムバスの組み立ての準備工事をしてゆきたいと思います。
今回は何の問題もなく、工事を進めて行けたらなあ、なんて思う蛇口屋でした。



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