5月2日(月)
「真剣に打ち込んでいるような時は、
まず間違いなく呼吸の方はお留守になっている。」
三木成夫(みきしげお)
解剖学者、発生学者(1925-1987)
人は緊張したり集中したりする時、
息を詰める、息を殺す、息を呑(の)む。
つまり、人は慢性的な換気不全の状態にあると、解剖学者は言う。
だから作業を続ける時にはうまく息を抜き、
気を吐かないといけない。
それには声を出すのが一番。
喋(しゃべ)ったり、笑ったり、歌ったり。
その意味で、稲刈り唄や木樵(きこ)り唄といった労動歌は
「人類史的な遺産」なのだと。
「生命とリズム」から
朝日新聞朝刊 鷲田清一「折々のことば」より
私たちも剣道の稽古や試合では、
集中すれば自然に呼吸の方はお留守になります。
「まばたき」までお留守になる人がいます。
いざ出陣!
子供は大きく声を出そう!