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朗読 『宮沢賢治が伝えること』

2012年05月14日 22時02分45秒 | 舞台、とか 音楽、とか。



世田谷パブリックシアター 14時開演

広末涼子×中川晃教×段田安則



今月末の山本耕史さんで(もちろん)行く予定の舞台。
その、本日お昼の部に突然行ってきました。


大切な友人が中川さんの大ファンできっと今日は三茶に来る。
その彼女にとても会いたかったこと。
そして彼女の大好きな中川晃教っていう人を今日ならば初観劇できるって思ったこと。


こんなふうに突然舞台で動くのは耕史くん以外なかったなー(爆)とか思いつつ、
お昼をご一緒に~と待ち合わせして三茶へ。
彼女と、、というか、彼女に連れられてここで「ドリアン・グレイの肖像」を観てからもう3年!?
びっくり~~と言いつつ、アッキー話や耕史くん話で華を咲かせて懐かしの世田パブへ。


私は直前のチケットゲットだったので3階席だったのを、
本日これなくなった方の1階の席を譲っていただいて、
思いがけず全体を見るのにも雰囲気を感じるのにもとても良い席で、
今日は歌わないからな~と残念がられつつ(笑)
初めての中川さん&朗読劇を鑑賞してまいりました。


そしてその感想は。。


以下ネタバレです。




中央に大きなテーブル。
その3方に椅子。
そして始まりはマリンバの演奏と、賢治の生まれた年の状況を書かれた文字がスクリーンに映る。

その中、本日の3人の俳優さんが静かに登場。
「注文の多い料理店 序」から宮沢賢治の世界が始まる。


複数の作品と詩を組み合わせて作り上げられた1時間の朗読。
3人で様々に演じ分けながら作る世界もあれば、
一人で淡々と、本当に「朗読」として読まれる世界もある。

段田さんの劇場中に響きながらも染み渡る落ち着いた声。
広末さんのまるで我が子に語りきかせるような、柔らかくはっきりとした声。
そして中川さんの思いがけず声色を匠に操る若い感情の豊かな声。
そしてそれぞれの声音に重なるマリンバの音色。

華美でもなく賑やかでもない。
ただ、賢治の書き記した言葉をそのままに追いかけて
その世界の中に観客を誘う。

1時間は短いなあ・・・と思ってたのですが、
1時間が適量(?)かも・・・と思い直した私です。


そんな中、物語の中盤でなぜか私は、とてもとても。
一緒に文字を追いたくなっていました。
役者さんたちの声を聞きながら、
同時に同じ文字・・・活字を追いたかった。

一人読書をしているのと、、似たような気分になっていたのかもしれない?
とっても活字を追いたかった。。。


うまく言えないのだけれど、
今までにない世界を感じられた時間でした。


宮沢賢治は明治三陸地震と同じ年に生を受け、
昭和三陸地震の年にこの世を去っているのですね。


ああ、本でもう一度同じ世界を読みたい。
いま、そんなことを思っています。


この舞台は、同じ台本を38人の舞台関係者が日替わりで演じる作品。
これはできることならば、複数回見るのがいいのかもしれない。
そうしたら、それぞれの役者さんたちの作り出す、
それぞれの空間を「同じ台本」で見直すことができる。
再演でもない。ダブルキャストでもない。
なんだこれ?なんだかものすごく贅沢で通常ありえない事じゃないのか?

なんてことも思ってみたりして、ミラクルな時間になりました。


そして、中川さんは。

うん。面白い。
歌手さん・・・ですよ、ね?本業は?
でも朗読劇では耕史さんより経験豊富そうでして、
なんとなく「慣れてる?」っていうのが第一印象。
そして、
声色をいろいろ使い分けて演じることで客席を惹きつけたその力に驚きました。
うん。面白い人だなあ。。って(^^)

うん。いつか。歌う姿も(以前TVでは一度拝見しましたが、生で)観てみたいですね。
そして、さらにいつか、、共演出来たらいいなあ。本当にいいなあ。ミュージカル・・・。

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