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2020年1月の読書 

2020年02月20日 21時13分24秒 | ★★★毎月の読書まとめ

ちょっと色々あって新年早々しんどいのである。

が、真田三代もぶたぶたさんも、
とにかく本を読むことが救いになっていた。
そして吾妻さんにはエネルギーを貰えた。
人は、生きることができる。
そう。単純に一番根本にあるものを教えられた気がする。

 


読んだ本の数:8
読んだページ数:2389
ナイス数:448

ぶたぶたのシェアハウス (光文社文庫)ぶたぶたのシェアハウス (光文社文庫)感想
タイトルだけでなんとも楽しそうで美味しそうな雰囲気。けれど。今回はその住人たちが訳ありで、それもかなり重い。ぶたぶたさんだからただ重いままではなく、解決しないまでもその先にほんのりと灯りは灯るのだけど。ほんわりとした雰囲気は美味しくてあったかい。ほっとできるハウスがそこにあり読み手も含めて救われる。そしてなんとミケさんも登場。他作品とのリンクって今までなかったよね?それにしても。気になるのがぶたぶたさん一家。ほんの少し謎が解けたのか?いや更に深まったのか?本を閉じてもなんとも気になって仕方ない〜!
読了日:01月31日 著者:矢崎 存美
失踪日記2 アル中病棟失踪日記2 アル中病棟感想
図書館本)迫力満点。リアルをギャグに置き換えて、だからこその細部(深部)まで描かれるお酒との戦いに笑いながらも怖さを感じた。アルコール依存症が不治の病であることは知っていたけれど、本当にそこに至ってしまった後の戦いは過酷なのだなぁ。面白く楽しくケラケラ笑うこともできるこの一冊から学ぶことはとても多い。そして家族もまた一因になるって所がイタイ。様々なことを考えさせられる。ギャグ漫画家だからこその客観視。だからこそ。です。
読了日:01月28日 著者:吾妻 ひでお
繕い屋 月のチーズとお菓子の家 (講談社タイガ)繕い屋 月のチーズとお菓子の家 (講談社タイガ)感想
再読)シリーズ2作目を読んで振り返る。花の事情を知った上で読むと全く違った感覚になる。悪夢を「食べる」という行為に若干引いていた初読から方向転換。そして追い詰められた人たちと一緒に私も花に救われているように感じた。更にいとこの友が気になる。悪夢を見る。繰り返し見る夢はそれだけで悪夢と花は言う。でも、あとがきで作者さんも書いているけれども私も。今は何とか睡眠時間を確保することしか頭になく、夢というものを見たとしても覚えていないし気にする余裕もない。夢を見ること。気にしていた若い日を懐かしく思う。
読了日:01月26日 著者:矢崎 存美
繕い屋 金のうさぎと七色チョコレート (講談社タイガ)繕い屋 金のうさぎと七色チョコレート (講談社タイガ)感想
あ、あれ?あれれ?2年ぶりになる新刊ですがかなり一巻と趣きが違うような。SF寄りというか、なんだろ。ゾクっと背筋が寒くなる感覚とふんわりほっこりする感覚が同居して、でもとても不穏な空気を孕んでいて。読み終わった途端に次ー!と思う。傷というもの。怪物。繕うという事。父と母。花の過去。。え?ここで終わりーー!!?でも。このシリーズはゆっくりなのかな?気長にお待ちくださいませだそうで。気長に待つ前に一巻からもう一度読み直さないといけない。ちょっと先日読んだデビュー作を思い浮かべました。
読了日:01月22日 著者:矢崎 存美
おばあさんの飛行機 (日本の童話名作選シリーズ)おばあさんの飛行機 (日本の童話名作選シリーズ)感想
図書館本)読友さんの感想に懐かしくなって手に取った。編み物の大好きなおばあさん。山の中の町外れに一人で暮らし、大好きな編み物をして充実している日々。街に住む一人娘からは一緒に住うと言われているけれど…。編み物の達人でふわりと浮かぶ編み方を編み出し飛行機を作って空を飛ぶ。そんな大雑把なストーリーは覚えていて、なんだかワクワクした記憶があったのだけれど。今回読んだらそのワクワクの先にあったおばあさんの心持ちになんとも言えず切なくなり、また、ああ分かる、とも思った。この作品は絵本だけれど読む年齢で全く違う感想→
読了日:01月20日 著者:佐藤 さとる
失踪日記失踪日記感想
図書館本)今まで読んだ作品は「ひでおと素子の愛の交換日記」だけ。他作品を全く知らないまま訃報を耳にして更に素子さんの追悼文に触れ、ちゃんと読みたいと手にした。これは壮絶な自伝。でも最初に「人生をポジティブに見つめ、なるべくリアリズムを排除して描いています」とあり、実際笑いながら読める。なんていうか、あじま氏の生き方ももんのすごいのだけれど、それに付き添い寄り添ってきた奥様が。凄すぎる。ほんの少ししか触れられていないんだけれど、この人についていかれるエネルギーが、気構え?が、いま、私に欲しいなぁと思った→
読了日:01月19日 著者:吾妻 ひでお
真田三代 下 (文春文庫)真田三代 下 (文春文庫)感想
自らの意思、信念を貫き通す。父子で袂を別つことになってもそれぞれが真っ直ぐに。昔は単純に幸村が好きだった。巨大な敵に立ち向かう姿、何度折られてもへこたれない強さに憧れた。が最近は信幸(之)にも惹かれるものがある。父と弟と袂を分かち一人徳川の世で真田の家を守り抜く。作中にもあったけれどこちらの方が華々しく散る花よりもむしろ茨の道。生きることこそが苦行であることのほうが多いよね、と。静かな感動と哀しさを心に刻んで真田一族の物語を終える。で、いい加減「真田太平記」も読みたいなぁと思う。弟の本棚頼ろうかな。
読了日:01月18日 著者:火坂 雅志
真田三代 上 (文春文庫)真田三代 上 (文春文庫)感想
初作家さん)もともと好きです真田一族。出身地の影響大なことは自覚あり。が、振り返ると映像では子どもの頃の人形劇「真田十勇士」に始まり近年の大河ドラマ「真田丸」まで色々観てますが活字で読むのは今回が初めて、かも?かの時代の武士たちの動き、考え方と共に今回文字で読むとその地名や山の名前から景色が浮かび、更になんと我が実家のある山まで出てきて、いや本当に親しみ感じすぎて怖くなりました(笑)とても読みやすい文体で入り易く、まずは幸隆、昌幸親子の誇りと生き方を堪能させてもらってます。さあ上田城築城!その先へ…
読了日:01月10日 著者:火坂 雅志

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