松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

はじめての伝統楊式太極剣

2012-08-09 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
いまの練習場の空間は
器械錬習には不向きな環境です。
そのような錬習が行われることなど
想定していなかったからです。
そんな教室運営側の思惑とは裏腹に
我々は器械に興味をもってしまったのです。
交流会などで他団体の表演をみるにつけ
自分達もやってみたいとの思いは募るわけで。
教室側の事情と練習生の意欲との間で
板挟みのような状況下に立たされた先生。
さてどうしたものか。
結局、一般的な金属製の器械を使わずに
竹製の短剣を中国から取り寄せて
練習することになりました。
いまから何年前のことになるのでしょうか。

最初は制定套路の16式太極剣。
32式太極剣を習ったのはほんの数年前のこと。
そして今月から3ヶ月かけて
伝統楊式太極剣を錬習することになりました。


先日1回目の錬習がありました。
まだ最初の7動作くらいまでですが
拳套路とのリンクを要所要所に見出します。
弓歩の曖昧さが露呈したり
剣の刃のどこを使っているかを意識することで
拳のときの部位、方向への意識が
より明確になってきたり。
もう楽しいったらありゃしない。

そういえばこの頃、
何をやっても楽しく錬習できている気がします。
楽しさの質というか中身が
ちょっと変わってきているみたい。
自分の過不足状態を発見するよろこび?
“しまった!”とか“ダメだな~”なんて
意気消沈してた頃がなつかしく思えるみたいな。

余裕とも違うような気がするんだけど
ま、なんだな。年の功ってやつかもしれない^^









コメントを投稿