猫と戯れながら

相も変わらず放松を求めて手探りの日々。
最近はもっぱら
猫と戯れながらの観察三昧、
夏は猫も人もぐったりで木陰でのんびり…。

猫も犬も体毛に覆われているだけに、
夏はかなりキツそうにみえる。
からだを伸ばしてゴロ寝している横にすわる。
腹式呼吸している。
まるで毛細孔まで拡張させるようなイメージで
ゆったりとお腹が動いている。
リラックスしている感じ。

そっと指先で触れてみるとピクッと緊張するが、
すぐまた緩むのが感じられる。
もう一度指先に力を入れてみると、また緊張する。
くり返していたら薄目を開けてこっちを睨んでいた。
足先に力が入ったなと思ったら
爪がスッと伸び出してきた。
猫にしてみたらはた迷惑な話だろう。

今度は掌で触れてみる。
嫌がるかなと思ったらむっくり起き上がり、
すり寄ってきてお腹を見せるようにして寝転んだ。
同じ触るならここを触れとでも言っているのかしらん。
ご希望通りに触ってやると
喉を鳴らし始めた。
ふと気功教室でならった自己按摩をやってみたりして。
すると股関節が緩み出し、
みるみると後肢がのびていく。
こんなに伸びるものなの？こんなにも緩むものなの？
それにひきかえ、自分は伸びないなあと思う。
緩まない。いったい何が邪魔をしているのだろう。

ひとしきりマッサージが終わったら、
猫が体をすり寄せるようにして行ったり来たりをくり返す。
伝わってくる感触は時に強く
時にかすめるような強弱があるのだけれど、
こすりつけてくるような動きは変わらない。
どこで調整しているのかと思う。
微妙な重心移動の具合なのかなあ。
でも、肩口では強く当たってるけど
脇腹あたりは柔らかく
股関節あたりはスッと抜けるようにしていく
ような気もするし…。

とにかく関節は柔らかく動いていることだけは確か。
筋肉も緊張と弛緩の切り替えが滑らか。
猫は素早い動きも得意だけれど、
まったりした動きもなかなか巧み。
できるものならこうなりたいとは思うのだけれど…。