玉祖神社は生駒山系の西側(大阪側)八尾市の麓に有る古い神社で和銅3年(710年)周防国の玉祖神社から分霊を勧請したとされ、
この神社の西の平地一帯には玉作一族の集落や工房があったと推定されている。
八尾市は、いわゆる河内の中心的な土地柄で、河内音頭や、今東光の本などで全国的にも知られているところです。
玉祖神社への道は非常に狭い集落の道を抜けて行きますが、神社には車の停めるスペースがシッカリ確保されています。
大楠は神社参道石段の前段をあがった右手の所にあって、地上わずかの所で幹が三本に分かれています。
(幹周り8.5m、樹高20.6mで、斜面に立つ姿が良く、絵にも成りやすい楠です。
この楠の根元は、注連縄の掛けられた陽石を包みこんでいて、あたかもそれが男女の和合のように見えることから、夫婦の揉め事や男女の仲を取り持つ大楠として信仰されているようです。
平地を見下ろす丘陵地に有るこの楠から見える街の姿は、年々歳々変わってきただろうと思わされるように、神社の前ではその日も道路工事が行われていた。
撮影2006.10.28