塩崎上町は長野市とは言えどその南端、千曲市との境界辺り、千曲川が大きく流れを迂回する西岸扇状地に有って、一面のりんご畑が広がっています。
りんご畑の中を行く田舎道脇にひときは枝葉を広げて立ち尽くすケヤキの巨木・・・、周りの景観とも溶け込んで巨木としては持って来いの景色です。
木の周りにはゲートボール場と子供の遊具、小田井(おたい)神社だと言う小さな石祠もあって、ケヤキには注連縄も巻かれ神木として大切に守られているようです。
土地の人達が「大木(おおぎ)」と呼ぶそのケヤキの巨木は目通り約9m、樹齢は不明・・、少しずんぐりむっくりなケヤキの巨木です。
近づいて見る巨幹はまさしく岩塊、ゴツゴツした根元はまるで生き物が蠢いているよう・・・、みなぎる力強さが伝わってくる。
しかし一方表に廻るとこの有様・・・、巨大な樹幹は巨大な洞が上部まで突き抜け欠損、大きな枝幹が主幹にとって変わり葉を茂らせている。
樹盛は悪くないがいつまでもこのままでは如何なんだろう??洞の根元には犬猫や小動物が住み着かないようにか??、簡素なネットが張り巡らされていました。
文化財への登録はされずただただ保存樹の表示だけがありました。
撮影2009.5.1