実は石仏のページで出そうか巨樹のページで紹介しようかと悩んだほどこの二つは切り離せない。
2つが揃っているからこそ見ごたえ有る景観となっているようにおもう、一つ一つを単体で見るとそれほどでもなさそうだが・・・・・・。
滋賀県甲賀市、甲賀忍法の里近くに有る田園地帯の静かな里山、国道307を信楽方面から東進,一山を越えると甲賀の里、大きな庚申猿が乗ってる道標の有る庚申口交差点を右折、約1kmも進むと右手にこの大きなムクノキと石仏に出会う。
鄙びた里山風景に溶けこんでなんとも懐かしい景観を醸しだして僕は好きだ。
琵琶湖に注ぐ野洲川支流の杣川に直角に注ぎこむ滝川との合流点の小高い土手に浅間「せんげん」さんが祀られている。
浅間さんは言わずと知れた富士山信仰の象徴「浅間神社」でその本地仏は大日如来、しかしこの近江甲賀の地に何故富士山なのだろう??。
何か近畿では有名な大峯山岳信仰が関わっているような気がするのですが???
格好の良いムクノキは目通り3.2m、それでも根張りは発達していて見事です。
株元に有る智拳印を結んだ丸彫りの大日如来石仏、これも単体では特記するほどの物ではなさそう・・・・・。
しかしこの石仏と大木が周囲の景色と合わさって持つ景観は特筆べきものに思える。
信仰は今もしっかり受け継がれているようだ。
撮影2008.11.29