茶・菓子・果物・野菜・素材・酒・酒菜などについてのひとりごと含めた杜屋(もりや)のブログです
杜の茶菓菜(もりのさかな)
マーマレードの作り方(八朔・甘夏・夏みかんなど)
マーマレード作りのポイントは苦味の抜き加減と煮詰め加減。
苦味を抜きすぎるともの足りなくなり、煮詰めすぎると固くなる。
1 農薬の心配の無い、新鮮な柑橘類を入手する。
2 流水で果実をよく洗う。
3 果実の重量を計る。
4 皮を十字にむき、果実と皮に分ける。
5 皮にキズや斑点がある場合は、ナイフで取り除く。
6 皮をさらに縦半分に切る。
7 皮の内側の白い部分を薄くそぎ、全体の皮の厚みをそろえる。白い部分はとっておく。
8 皮の重量を計る。
9 皮を1ミリ~2ミリ厚さに千切りにし、切るそばから水を入れた大ボールに漬けていく。
10 水をかえながら、皮をもみ洗いする。
11 たっぷりの水に一晩漬けておく。
12 大きい銅鍋(もしくはステンレスかほうろう)の鍋に皮の量の20倍量の水を入れて火にかけ、皮を入れゆでこぼす。(水の量が少ないと苦味が抜けない)
13 皮をかじってみて苦味加減をみる。苦味が強ければゆでこぼしをくりかえす。皮を指でつぶせる位の柔らかさまで煮ておく。
14 果実の薄皮をむき、中身の果肉を取り出し、指でほぐす。果肉の重量を計る。
15 種はとっておき、ダシパックに入れるかガーゼで包む。
16 残った薄皮を手でぎゅっとしぼって果汁をとる。果汁の重量を計る。
17 残った薄皮を水で洗う。(酸味が残ると、ペクチンが流出するため)
18 この薄皮と、皮の内側の白い部分を20倍量の沸騰水で1回ゆでこぼして苦味を抜く。
19 湯を切ってひたひたよりちょっと多めに水をはり、沸騰させてから弱火で30分ほど煮る。指でつぶすとズルッととろけるまで。
20 これをザルでこす。こした液体をさらに半量になるまで煮詰める。これがペクチン液(ゼリー化させる成分)となる。ペクチン液の分量を計る。ペクチン液の苦味が強い場合、全量入れると苦いので注意。
21 前述の鍋に果肉・ペクチン液・皮・ガーゼで包んだ種を入れて強火にかける。
22 浮かんでくる泡(アク)は丁寧にすくう。
23 皮・果肉・果汁・ペクチン液の総重量の50~60%の重量のグラニュー糖を用意し、3等分しておく。
24 鍋の水分がかなり煮詰まってきたら、木べらでまぜながらグラニュー糖を3回に分け入れる。10分~15分、間をあけて入れる。(一度に入れると皮の内部まで砂糖がしみこまない)
25 透明感が出て、木べらに抵抗感が出てきたら、とろみチェックをする。
26 レモン果汁少々と、とっておいた果汁を加えてひと煮する。とろみチェックをする。
27 煮上がりにあわせて加熱殺菌しておいたジャム瓶に手早くマーマレードを詰め、フタを軽くしめ、蒸し器に入れて脱気・殺菌し、フタをぎゅっとしめる。
<ポイント>
・焦げないほどの強火でなるべく短時間で煮あげる。長時間かけて煮ると果実の香りがなくなる。
・マーマレードは温度が高いときはゆるく、常温だと固くなるので、とろみ具合をチェックしながら注意深く煮詰める。チェックの仕方はステンレスのトレーを冷凍庫に入れて冷やしておき、そこに煮ている最中のマーマレードを少しのせてしばしおき、トレーを傾けてとろみをみる。
・砂糖量が少なすぎるとペクチンが作用しにくく、とろみがつきにくくなる。
・砂糖を一気に入れると皮に糖分が染み込みにくい。
・皮のゆでこぼしをしない場合、皮が固い状態で最初から砂糖を入れると、皮が柔らかく煮上がらない。
・ペクチンは柑橘類のひょうのうと種に多く含まれる。ただし果実が未熟でも過熟でもペクチン力は弱くなる。
・ペクチン液は作り置きしておくと便利。上記作り方で作ったペクチン液を製氷皿などで冷凍し、凍ったらビニール袋などに入れておくと使いたい時使いたい量だけ使えて楽。
★マーマレードは色々な作り方があります。また、果実によってペクチン力の強弱も異なり、苦味の強さも異なります。実際に作りながら、そして自分の舌で味見しながら、満足のいくマーマレードレシピを探してみて下さい。
【参考書籍】
苦味を抜きすぎるともの足りなくなり、煮詰めすぎると固くなる。
1 農薬の心配の無い、新鮮な柑橘類を入手する。
2 流水で果実をよく洗う。
3 果実の重量を計る。
4 皮を十字にむき、果実と皮に分ける。
5 皮にキズや斑点がある場合は、ナイフで取り除く。
6 皮をさらに縦半分に切る。
7 皮の内側の白い部分を薄くそぎ、全体の皮の厚みをそろえる。白い部分はとっておく。
8 皮の重量を計る。
9 皮を1ミリ~2ミリ厚さに千切りにし、切るそばから水を入れた大ボールに漬けていく。
10 水をかえながら、皮をもみ洗いする。
11 たっぷりの水に一晩漬けておく。
12 大きい銅鍋(もしくはステンレスかほうろう)の鍋に皮の量の20倍量の水を入れて火にかけ、皮を入れゆでこぼす。(水の量が少ないと苦味が抜けない)
13 皮をかじってみて苦味加減をみる。苦味が強ければゆでこぼしをくりかえす。皮を指でつぶせる位の柔らかさまで煮ておく。
14 果実の薄皮をむき、中身の果肉を取り出し、指でほぐす。果肉の重量を計る。
15 種はとっておき、ダシパックに入れるかガーゼで包む。
16 残った薄皮を手でぎゅっとしぼって果汁をとる。果汁の重量を計る。
17 残った薄皮を水で洗う。(酸味が残ると、ペクチンが流出するため)
18 この薄皮と、皮の内側の白い部分を20倍量の沸騰水で1回ゆでこぼして苦味を抜く。
19 湯を切ってひたひたよりちょっと多めに水をはり、沸騰させてから弱火で30分ほど煮る。指でつぶすとズルッととろけるまで。
20 これをザルでこす。こした液体をさらに半量になるまで煮詰める。これがペクチン液(ゼリー化させる成分)となる。ペクチン液の分量を計る。ペクチン液の苦味が強い場合、全量入れると苦いので注意。
21 前述の鍋に果肉・ペクチン液・皮・ガーゼで包んだ種を入れて強火にかける。
22 浮かんでくる泡(アク)は丁寧にすくう。
23 皮・果肉・果汁・ペクチン液の総重量の50~60%の重量のグラニュー糖を用意し、3等分しておく。
24 鍋の水分がかなり煮詰まってきたら、木べらでまぜながらグラニュー糖を3回に分け入れる。10分~15分、間をあけて入れる。(一度に入れると皮の内部まで砂糖がしみこまない)
25 透明感が出て、木べらに抵抗感が出てきたら、とろみチェックをする。
26 レモン果汁少々と、とっておいた果汁を加えてひと煮する。とろみチェックをする。
27 煮上がりにあわせて加熱殺菌しておいたジャム瓶に手早くマーマレードを詰め、フタを軽くしめ、蒸し器に入れて脱気・殺菌し、フタをぎゅっとしめる。
<ポイント>
・焦げないほどの強火でなるべく短時間で煮あげる。長時間かけて煮ると果実の香りがなくなる。
・マーマレードは温度が高いときはゆるく、常温だと固くなるので、とろみ具合をチェックしながら注意深く煮詰める。チェックの仕方はステンレスのトレーを冷凍庫に入れて冷やしておき、そこに煮ている最中のマーマレードを少しのせてしばしおき、トレーを傾けてとろみをみる。
・砂糖量が少なすぎるとペクチンが作用しにくく、とろみがつきにくくなる。
・砂糖を一気に入れると皮に糖分が染み込みにくい。
・皮のゆでこぼしをしない場合、皮が固い状態で最初から砂糖を入れると、皮が柔らかく煮上がらない。
・ペクチンは柑橘類のひょうのうと種に多く含まれる。ただし果実が未熟でも過熟でもペクチン力は弱くなる。
・ペクチン液は作り置きしておくと便利。上記作り方で作ったペクチン液を製氷皿などで冷凍し、凍ったらビニール袋などに入れておくと使いたい時使いたい量だけ使えて楽。
★マーマレードは色々な作り方があります。また、果実によってペクチン力の強弱も異なり、苦味の強さも異なります。実際に作りながら、そして自分の舌で味見しながら、満足のいくマーマレードレシピを探してみて下さい。
【参考書籍】
わたしの保存食 四季のジャムと甘煮―コンポート・ペースト・果実酒など | |
クリエーター情報なし | |
婦人之友社 |
ジャム―ジャム25種・ペクチンの手づくりから販売まで (食品加工シリーズ) | |
小清水 正美 | |
農山漁村文化協会 |
小池芳子の手づくり食品加工コツのコツ〈1〉ジャム類・ジュース・ケチャップ・ソース (小池芳子の手づくり食品加工コツのコツ 1) | |
小池 芳子 | |
農山漁村文化協会 |
旬のおいしさぎゅっ!くだもので作るジャム&お菓子 春・夏 | |
小川 聖子 | |
女子栄養大学出版部 |
旬のおいしさぎゅっ!くだもので作るジャム&お菓子 秋・冬 | |
小川 聖子 | |
女子栄養大学出版部 |
コメント ( 14 ) | Trackback ( )
« トマトマーマ... | マーマレード... » |
ジャム作りの教科書とさせていただいてます。
これからもよろしくお願いいたします。
マーマレードやジャムの作り方は色々あるので
何か新たなコツが分かったら教えて下さいね。
杜さんのレシピを教科書に作った
はっさくのマーマレードですが
実家の母にも、宮崎のお義母さんやお義姉にも
もちろん私も我が家の主もおいしくいただいてます。
そんなに苦くなく出来上がったように思いますよ。
逆に、母やお義姉には
「この苦味がとってもいい!」と言われました。
レシピありがとうございました。
記事中でリンク&TBさせていただきました♪
おいしく出来ましたか~良かったです。
透明感のあるキレイな色ですね。
私も少し苦味がある方がマーマレードはおいしいと思うのですが
苦味の加減が難しいですよね~。
作る度に試行錯誤です。
先日はっさくのマーマレードを作る際に
参考にさせていただきました。
おかげさまで大変美味しいマーマレードを
作ることができました。
ありがとうございました!
マーマレード作りは手間がかかりますが
果肉をたっぷり入れた贅沢な味わいは手づくりならではですよね。
種にもペクチン成分が含まれているのですが
果実の熟度でも効力が変化する
ペクチン力の不思議な世界にひきこまれています。
かぼすはわりと皮の苦味が少なめなので作りやすいですよね。
逆にこの上なく苦味が強いのはある種の文旦。
何度ゆでこぼしても苦味が抜けないくらい強烈でした。
>そしてあちらこちらに見える人柄の良さ。
うぷぷ。実物はそれほどでもないですよ(笑)。
さりげない日常生活の中の「ちょっとおもしろい」ことを
綴っていければいいなと思います。
どうもありがとうございます!
ご実家の夏みかん、活用できて良かったですね!