今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

温度計の日

2005-05-14 | 記念日
1686年の今日(5月14日)は「温度計の日」
水銀温度計を発明し、華氏温度目盛り(°F)に名前を残すドイツの物理学者ファーレンハイト(Fahrenheit, Gabriel Daniel、1686年~1736年)の、1686年の誕生日。
温度計の歴史を辿ると、世界で最初に温度計を作ったのは、あの有名なガリレオ・ガリレイだった。1603年にガリレオ・ガリレイが作った温度計は、気体である空気の膨張・収縮を利用したものであった。しかし、その空気を封じ込めている水が外気にさらされた構造だったため、温度を示す水面の高さが気圧の影響を受けてしまった。その後、液体を管に封じ込めた温度計が開発され、気圧の影響を受けずに温度変化を観察することができるようになった。ところが、精度のよい温度計ができても基準となる温度が定められていないため、18世紀初頭まで温度計の目盛は使用者によってマチマチだったそうだ。そこで、1724年に、ファーレンハイトは生活により密着した温度の基準として華氏を提唱した。華氏という表記は、ファーレンハイトの中国語における音訳「華倫海」から来ている。 ファーレンハイトは氷に塩化アンモニウムを寒剤として混ぜて得られる氷点下の温度を0点とし、氷の融点(水の氷点)を32度(°F)、健康な男性の体温を96度(°F)とする水銀温度計をつくった。これが初の標準温度計であるカ氏温度計である。水銀はアルコールや水とは違って、ガラス管の壁をぬらさず、付着することがないため、同じ熱さの時にはいつも同じ目盛りを指す。ファーレンハイトの死後、若干修正されて「氷の融解点32度」「水の沸騰点212度」とした。この目盛りは、現在でもアメリカ、カナダなどで使われているそうだ。
その後、スウェーデンの天文学者・物理学者セルシウスは、気圧計の目盛りが一定の時、水の 沸騰する温度がつねに一定であることに気づき、一気圧のときの水の沸騰点と、氷の 融解点との間を100等分した目盛りを提唱した。これが、セルシウスの水銀温度計であり、今日、世界的に採用されているセ(摂)氏温度といわれるものである。(摂氏も中国でセルシウスに“摂爾修”の字を当てたことに由来している)。今では、目に見えない光(赤外線)を利用した温度計へと発展し、測りたいもの(測定物体)に直接触れなくても、離れた位置から温度が測れる非接触型温度計と呼ばれているものもでてきているそうだ。
どこの家庭でも馴染みの深い体温計。私の家の体温計など古い水銀体温計だから、腋の下に挟んで測っているが、私の測り方が下手なのか、風邪など引いて高熱を出しているのに、正確な温度が測定できず、いつも家人から子供のようだと叱られている。家人などに言わせると最近は、耳の中に入れて測る「耳式体温計」が流行っているそうだ。水銀体温計では5分間位かかるのに、わずか1秒ほどで検温することができるそうだ。又、病院などでは、電子体温計なるものが使われており、1分ほどで測れるという。しかし、私は、めったに医者にかからないし、近所のかかりつけの病院では、我が家と同じ水銀体温計を使用しているので、他のものがどんなものか知らない。病院で測るといつもちゃんと測定できるのに、何故か、家で測ると正確に測れない。どうしてだろう。家人に怒られながらそのとおり、測っている積りなんだけれどもね~。買いなおさなければいけないかな~。
(画像は昔ながらの水銀体温計)
参考:
温度ってなんだろう
http://www.sksato.co.jp/temp/temp01.html
温度と温度計の科学史 
http://www.tdk.co.jp/techmag/museum/museum43.htm
温度の昔話
http://okumedia.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/~masako/exp/netuworld/syoutai/ondo2.html
体温計のページ
http://mall.realint.com/4090201/