いつものように4時に目覚める。喉がガラガラして痛む、熱はなさそうだが
風邪の前兆か。うがいをして眠る。
7時30分起床。喉はそんなに痛くなくなった。
日課のラジオ体操、ニュース。
新聞一面は
新s あらたにす(朝日・日経・読売) くらべる一面
朝日、読売 「渡辺元行革相離党へ 解散巡り麻生首相を痛烈批判」
同調者はでるのか。
きょうは快晴。
午後、長男は東京へ・・・。帰ったというべきか、戻ったというべきか、行っ
たというべきか、東京へ向かった。今年はカレンダーの配列がよく、長男が
就職して最長の休みがとれた。
最寄り駅まで見送る。
帰りに
「Sティ」で買物。明日は5%引きだが、タマちゃんは待ってくれない。好物
の「一正のサラダスティック」を購入。
夕刻、
今年になり、すっきりした日の入りがまだ撮れない。太陽の上は飛行機。
投稿写真がちょうど 5,000枚になった。よく撮ったものだと思う。
■ 漱石の『坑夫』を読み終える
漱石全集 第六巻 『坑夫』 岩波書店
『坑夫』は明治41年(1908年)1月1日から朝日新聞に掲載された。
小宮豊隆の解説を引用すると、
前作の『虞美人草』は構成にひどく工夫が凝らされ、場面の選び方、人物
の合わせ方・離し方、事件の推移のさせ方など、「こしらえ物」と云っていい
くらい、都合よくまとめ上げられていた。
『坑夫』は対照的に「こしらえ物」を排斥し、「自然」を尊重し、素顔で不
断着姿の文体で描いている。
漱石全集 第三十四巻 『談話』 岩波書店
漱石の談話筆記「『坑夫』の作意と自然派伝奇派の交渉」の初めで『坑
夫』の謂れを語っている。「伝奇派」とはロマンティシズムの訳語。
若い男から話を聞き、現実の事件は済んで、それを後から回顧し、何年か
前のことを記憶して書いている体となっている。
漱石全集 第二十四巻 『断片』 岩波書店
明治40年頃の『断片』 。若い男の話した坑内で使う道具(カンテラ、一尺
四寸のノミ、5斤のツチ)の絵。これを『坑夫』P.127に書いている。
初さんの出した鑿を受け取って見ると、長さ一尺四五寸もあろうと云
う鉄の棒で、先が少し尖っている。これを腰へ差す。
「序に是も差すんだ。少し重いぜ。大丈夫か。確り受け取らねえと怪我
をする」
成程重い。こんな槌を差してよく坑の中が歩けるもんだと思う。
「どうだ重いか」
「ええ」
「それでも軽いうちだ。重いのになると五斤ある。――いいか、差せた
か、そこで一寸腰を振って見な。大丈夫か。大丈夫なら是を提げるんだ」
とカンテラを出しかけたが、・・・・・・
漱石全集 第六巻 『坑夫』 岩波書店
(p.55) 「 ヽ ヽ 」 伏字を初めて見た。差別的言辞を憚り、昭和十年の
決定版以来伏字とした。
漱石全集 第六巻 『坑夫』 岩波書店
ちょうど101年前の新聞小説が掲載された日から読み始め何の抵抗もなく
読み終えた。人の心理・行動・考えは古今東西変わらない。
主な登場人物
p.5 【自分】
p.5 【どてらの男】 p.25から【長蔵さん】
p.49 【赤毛布】
p.58 【小僧さん】
p.88 【飯場頭】 原駒吉
p.99 【婆さん】
p.119 【澄江さん】
p.119 【艶子さん】
p.171 【安さん】
■ きょうのタマちゃん
二十四節気の小寒 時々