こんなのできた!

単調な生活に新発見を!  
日々の小さな出来事の写真日記

2009/01/18 『それから』――― 三千代への一途な愛

2009-01-18 20:15:28 | Weblog
日課・・・  ラジオ体操、朝食は久しぶりのトースト。
新聞・ネットでニュースを見る。

朝日 「学校耐震診断 公表4割」
「混乱や不安を招く」などの理由で公表は全国平均40%、奈良県は19%。
なにも先生方だけで解決しようとする必要はない。事実を公表し全員で解
決すればいい。何事もオープンにすべきだと思う。
ちなみに地域の小学校は築40年近くになり耐震工事が必要ときいている
が、鉄筋建ての耐用年数ってこんなものなのか。


室温を撮るのを忘れてた。ストーブをつけて時間が経つ。

8時からはMBS「サンデーモーニング」を見る。

外はいつの間にか雨になっている。
私のブログの映画記事を見直す。感動場面を取り込み、記事に貼り付けていた。
著作権の「引用」をよく読み、その結果、映画の静止画を削除することにした。


間の抜けた記事になったが仕方ない。

きょうは一歩も外へは出なかった。
漱石の『それから』を読み終える。

■ 夏目漱石 『それから』――― 三千代への一途な愛

『三四郎』は「三四郎の淡い恋」、『それから』は「代助の三千代への一途な愛」
が一つのテーマ。
漱石は朝日新聞に入社してから『虞美人草』『坑夫』『三四郎』に続いての
長編小説。私が漱石の小説に慣れてきたのか、漱石が読者を意識しての
ことか、読みやすい小説だ。

『虞美人草』では難解な詩の文体であり、漱石は最後まで貫き通すのに随
分苦労した。漱石はこの反省と『それから』が「厳粛な倫理問題に触れるお
それのあるテーマ」であっただけに、前もって構成上のノートを十分に精致
に作っておいた。


          漱石全集 第二十五巻 『日記 及 断片』 岩波書店 
明治42年の『断片』に詳しいプロットが記されている。

『それから』の冒頭
    誰か慌たゞしく門前を馳けて行く足音がした時、代助の頭の中には、 
  大きな俎下駄が空から、ぶら下つてゐた。けれども、その俎下駄は、足
  音の遠退くに従つて、すうと頭から抜け出して消えて仕舞つた。さうして
  眼が覚めた。
    枕元を見ると、八重の椿が一輪畳の上に落ちてゐる。代助は昨夕床
  の中で慥かに此花の落ちる音を聞いた。彼の耳には、それが護謨毬を
  天井裏から投げ付けた程に響いた。夜が更けて、四隣が静かな所為か
  とも思つたが、念のため、右の手を心臓の上に載せて、肋のはづれに
  正しく中る血の音を確かめながら眠に就いた。


主な登場人物
p.5   【代助】 長井代助 30歳

p.24  【長井得】    代助の父
p.24  【長井誠吾】   代助の兄 
p.24  【長井梅子】   長井誠吾の妻
p.24  【長井誠太郎】 長井誠吾の息子 
p.24  【長井縫】    長井誠吾の娘 
p.37  【長井直記】   長井得の兄 

p.12  【平岡常次郎】 代助の同窓 
p.44  【三千代】      平岡三千代、平岡常次郎の妻
p.82  【菅沼】        代助の学友、三千代の兄 

p.7   【門野】    代助の書生
p.8  【婆さん】 代助のお手伝いさん

p.39  【高木】    長井得の遠縁  
p.112 【佐川の娘】 
p.61  【藤野】 
p.92  【寺尾】    代助の同窓

■ きょうのタマちゃん



    のち