陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

映画「バタフライ・エフェクト」

2012-01-05 | 映画──SF・アクション・戦争



「バック・トゥ・ザ・フューチャー 」シリーズ「オーロラの彼方へ」などタイムトラベルを扱った映画は往々にして、過去を変えたことで未来に影響が及び主人公とその周囲の存亡すら危うくなりはするものの、たいがい最後は幸福に終わります。
が、しかし、しかし。2004年の映画「バタフライ・エフェクト」(原題:The Butterfly Effec)は、なんとも後味の悪い展開の連続。はたして、最後に主人公がとった行動が良きにつけ悪しきにつけ、収まりのいいところに落ち着いたことで、胸をなでおろしたというべきか。

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心理学を専攻する大学生エヴァンは、幼い頃から記憶が途切れてしまう習慣があった。精神科医の勧めによって、少年時代からつけていた日記を辿ると、あやふやになっていた想い出が蘇ってきた。

幼なじみで愛すべき少女ケイリーとの出会い。残忍な性質を抱えた、その兄のトミー。ケイリーたちの父親にされた忌まわしき辱め。そして、肥満児の友人レニーをまじえた四人でおこした危険ないたずら。すべてを思い出したとき、エヴァンは日記を足がかりとして過去に意識を飛ばし、陰惨な事実を塗りかえることができることを知った。愛するケイリー、そして友人たちの不遇な後年を見かねたエヴァンは時を超え過去を修正しようとするが、次から次に最悪な方向に転がっていってしまう。

新たな人生を迎え、そして時間を戻すたびごとに、四人の若者の人生が大きく狂ってしまい、それごとに風貌を変えていきます。役者の演技力の見せ所といえるでしょう。しかし、なかなかにサスペンス・タッチでおぞましい出来ごとの連続なのは、身の毛のよだつほど。けっきょく不幸の深みに嵌まっていってしまう自分や友人を救うためには、過去にさかのぼって愛を捨てる決意をした主人公の選択がなんとも悲しい。

出演はケヴィン・コスナー主演の「守護神」のアシュトン・カッチャー。ヒロイン役は、エイミー・スマート。エルデン・ヘンソン 、ウィリアム・リー・スコットが助演。

監督・脚本をつとめたのは、エリック・ブレス。
好評だったようで、第三作までの続編が公開されました。

(2010年1月24日)


バタフライ・エフェクト(2004) - goo 映画

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