意味もなく戦闘で人殺し・人叩きだけ楽しませる映画よりも、すすんでこういう映画こそ見せてほしい、つくってほしいと思う。
本日の映画は、06年作の「守護神」
最後泣けます。
以下、結末はぼかしてるのですが、読めばなんとなくわかっちゃうレヴューです。
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合衆国の沿岸救助隊所属のベン・ランドールは、人命救助者二百人をくだらないと讃えられるベテラン救難士(レスキュー・スイマー)。仕事に熱中するあまり、妻には離婚を言い渡されてしまうが、仕事に生きがいを感じ、年をとっても第一線で活躍している。
だが、ある夜の海上で救助活動中、不慮の事故で相棒をうしない、かつ生存者は自分ひとりのみという悲惨な結果を招いてしまう。
短期間だけ、沿岸救助隊訓練学校のカリキュラムの教官に着任させられたベン。そこで、高校時代競泳のチャンピオンだったという天才スイマー、ジェイク・フィッシャーと出会う。
このふたりの師弟関係が、物語の軸となっていきます。ある過去の傷心のために、人命救助志願したジェイク青年と、老年にさしかかった師匠とのぶつかり合いと和解。ベンの訓練はひじょうに厳しいもので、半数が脱落してしまうほど。そのなかで、ジェイクはすばらしい成績を残していくのですが、それでも厳しくあたるベン。すねるジェイクにバーで知り合った恋人が小学校教師の立場から諭すのもいいですね。
ラストのベンがジェイクを救いにくる場面。
ベンはおそらく自分の失態に決着をつけたかったのと、後に托す想いがあったのだろうと思うのですが、ジェイクにとっては二重のトラウマになってしまうかもしれませんね。フィッシャーという名は、あのヘリコプターで宙づりのふたりを言い当てたような名前ですね。
ところで、ひとつ気になったのは。
ジェイクと同期生にひとりが、溺れてあがく人を助ける最終試験。うっかり教官に肘鉄喰らわせて鼻血出させてましたが、彼はなぜか祝福されて合格になったんですが、どういう意味だったんでしょう?不幸な事故だからと大目にみたのか、じつは暴れないように黙らせるには正しかったのか。よくわかりませんでした。
邦画では、海上救助隊を描いた「海猿」があったはずですが、あちらは観ていません。
ただ、こういうレスキューものはたいがい筋書きが読めるといえば読めてしまうのですが、あとは俳優の演技力と演出のスペクタクルにあるような気がしますね。
主演は、ベン役に「ボディ・ガード」のケビン・コスナー。海辺を舞台にした彼の主演といえば、「ウォーターワールド」が思い浮かびます。
若き救難士ジェイクには、アシュトン・カッチャー。デミ・ムーアの旦那さんなんですね。
監督はアンドリュー・ディヴィス。
(〇九年七月二十六日)
守護神 - goo 映画
昨夜の掲載時点で、一部文章が抜けていたので修正しています。