陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

氷上のエース、バンクーバーへ前進!

2009-12-27 | フィギュアスケート・スポーツ
今年最後のスポーツ界をしめくくる最大の話題は、なんといっても全日本フィギュアスケート選手権。バンクーバー五輪の代表選手を選考する貴重な試合で、世界一厳しい選考会とも評されています。男女シングルの選手枠は三人。すでに内定がきまっている男女一名を除いた、残り二つの椅子をめぐって争われます。

フジテレビ系列で、おととい二十五日深夜に放映された、男子シングルショートプログラム。
期待の高橋大輔選手は、なんと九十二点と高得点をマークしてトップに。文句なし、圧巻の演技で会場は大いに沸きます。
実力はじゅうぶんながらも、今期のグランプリシーリーズではふるわなかった小塚崇彦選手は、細かなミスがありましたが、あえて難易度の高い曲目したチャレンジのかいあってか、二位につけます。
意外だったのは、すでに五輪内定の織田信成選手。大きく転倒したミスが響き、三位に甘んじてしまいます。

SPで大躍進したものの、翌日で悪夢をみたというのが、あのグランプリファイナルでのまさかの高橋選手の総合四位でした。そのグランプリとおなじくフェデリコ・フェリーニの名作映画「道」をBGMにしてのフリーの演技。出だしの見せ場は果敢に挑んだ四回転半のジャンプ。だが、あえなく失敗。その後もちょくちょく軸がぶれたかな、と思われるシーンはあったのですが、ミスをカバーするきめ細かな表現力で、審査員にアピール。総合二百六十点超えで、堂々の全日本四連覇。トリノ五輪につづき、オリンピック出場を果たしました。おめでとうございます。

高橋選手よりも先に滑った織田選手も、二百四十点と先走者をおおきくひきはなす得点を叩きだします。
小塚選手は、攻めの高橋選手とは対称的に、やや無難な滑りを披露して三位に。最終的な代表選手は本日に発表されるようですが、親子二代での五輪出場の夢が現実味をおびてきましたね。

女子に比べると放送枠や時間帯から軽視されているのかと感じた男子の演技ですが、以上の世界レベルの三エースにくわえ、ジュニアからシニアに転向したばかりで今後、有力な対抗馬となりそうな若手もいます。来年、再来年にはグランプリの大舞台にたつであろう選手たちの走り初めを眺めるというのも、また楽しみの一つではありますよね。

女子シングルショートプログラムも、一位から四位まで、わずか一・二八の僅差で、浅田真央、中野友加里、安藤美姫、鈴木明子の各選手がひしめきあう大接戦。今夜も目が離せないですね。



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