陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

映画「ハムナプトラ 失われた砂漠の都」

2010-10-09 | 映画──SF・アクション・戦争
タイトルは耳にしたことがあるけれど、人気作ゆえに侮っていた考古ロマンアドベンチャー「ハムナプトラ 失われた砂漠の都」(1999年作)
原題のThe Mummyよりも、邦題のほうが内容をよく表していますよね。1932年公開の「ミイラ再生」(カール・フロイント監督)のリメイク作品。
いざすべて通して観ると、なかなかおもしろかった。

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1923年のエジプト。
エジプトの古代博物館に務める女性考古学者エヴリンは、カイロの刑務所に囚われていた冒険家リック・オコンネルを救い出す。部族に襲われた外人部隊の生き残りだったリックは、砂漠の奥に眠る伝説の都ハムナプトラの所在を知っていた。道楽者の兄ジョナサンは財宝欲しさに、妹のエヴリンは幻の古文書めあてにリックの案内のもと、ハムナプトラへと向かう。
同じ頃、リックを裏切ったもと傭兵のベニの先導で、別の探検隊もハムナプトラへ。

墓所で部族や獰猛な生物の奇襲を受けるも、財宝を発見した一行。しかし、うっかり禁断とされる死者の書をひもといてしまい、封印されていた悪の神官イムホテップが蘇ってしまう。

作中紅一点だった美女が囚われの身となり、生け贄にされそうになる。それを救出する勇猛果敢な青年冒険家との淡いロマンス。そして、次々にミイラの呪いを受けて葬られてしまう探検隊メンバー。
筋書きとしてはありきたりすぎて読めてしまえるし、最後はかなりご都合主義的にメンツが退場させられていってしまう(特に老齢のパイロットをあっさり墜落死させたあたり)のではありますが。敵方かと思われた黒づくめの部族の長アーデスがダンディで頼りがいがあったり、ずる賢いのだけれどどこかしら憎めないベニや、欲深だけれどもいざってときは妹の手助けとなるへっぴり腰のジョナサン兄さん。…と、役者はそろっております。キャラクターの個性で乗り切れると言いましょうか。
悪の総本山とはいえ、悲恋ゆえに身を滅ぼし三千年かけて恋人を復活させようとしたイムホテップの無念もわからなくもない。ユリ・ゲラーっぽい風貌も魅力的ですね。

監督は、「ヴァン・ヘルシング」「ザ・グリード」のスティーヴン・ソマーズ。
出演は、リック役にブレンダン・フレイザー。エヴリン役に、「ニューオーリンズ・トライアル」で謎めいた美女マーリーを好演した実力派女優レイチェル・ワイズ。「ナイロビの蜂」で、第78回アカデミー賞助演女優賞、第63回ゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞。

ベニを演じたケヴィン・J・オコナーは、ソマーズ監督作品の常連のようですが、肝っ玉の小さいお調子者(失礼)がよく似合いますね。

ハムナプトラ 失われた砂漠の都(1998) - goo 映画

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