近頃街中でもつばめの鳴き声を聞くようになった。もうたぶん2度目の巣作りだと思う。今年はメジロも全くこなかったし、ツバメも少ない気がする。新幹線からの景色はすっかり初夏の様子。田植えを済ませ緑が濃くなった田んぼが見られる。JR鹿児島本線に乗ると色づいた麦畑が広がり、収穫の真っ最中。 めったにないけれど、午前中で終わる会議の時は約1時間かけてゆっくりと快速で帰る。理事会の資料や文庫本の短編集を読んだりするのにちょうどいい時間。最近は、吉永南央の短編集や宮部みゆきの長編に挑んでいる。
今日は午前中の核兵器廃絶のための署名活動を行うに当たっての学習会。講師は広島平和文化センター理事長、平和市長会義米国代表スティーブン・リーパーさん。よく主旨が伝わる学習会だった。
午後からは被爆体験証言集第18集の最終校正確認会に参加した。最近は聞き書きには参加する機会が持てず、学習会などに参加する程度だったのに巻頭文を書かせてもらうことになった。これで3回目と思う。あまり固辞してもと思い引き受けさせてもらった。難産だったけれどどうにかまとめ、今日皆さんに意見をいただき完成させた。気になっていた2か所についてアドバイスをいただき良いものになったと思う。今年18集を発刊することが出来感無量!一時は参加者が少なくなり、職員さんにも参加してもらいながら続けてきた。この時期が様々かかわりを広げる機会になったかもしれない。少し前から若い聞き書き参加者が増え、中間層もしっかり育ち、これで、もう引退できる。よい記念の機会をいただいた。
18集巻頭文
忘れ去られようとしている いまわしい戦争の記憶 復興という名のもとに つらい過去を忘れてはなりません
時代の大きな流れの中で 私たちはどんな未来を描き 考え 行動してきたでしょうか
子どもたち 家族 花 樹 ひかり 風 水・・・ この素晴らしきものとの 毎日のなにげないあたりまえの暮らしの中で ふたたび あの時を思い起こす時が来るとは・・・
誰かのせいにしないで 新しい暮らしを創り 未来へつなぐのは 私たち一人ひとりの使命
その一つとして 核のない平和なくらしを願い あの日の事を ありのままの言葉で 次の世代へ託します
つらくながい時を乗り越え 命をつないでくださった方々へ ありがとう 伝えてくださってありがとう