「蕎麦がき」には専用の器があるのです。転勤で鹿児島に住んでいたころ、市来市美山にある苗代川窯によく出かけた。焼酎用の「黒じょか」で有名な黒薩摩の窯元がたくさんある。テレビや書籍で有名な沈壽官窯や荒木窯などは高級品ばかりで手が出ないほど高価。このあたりで必ず作られているのが「蕎麦がき」用の器。素朴なこの器は蕎麦だけでなく、ご飯用、煮物、サラダなど何にでも使える。タップりした単純明快な形も良い。
黒いものは鮫島佐太郎窯、みどりがかったものは荒木窯。もう30年以上使っている。2年ほど前久しぶりに訪ねてみた。窯開きの日以外はあまり人通りもなく静かで落ち着いた町の様子は以前と変わっていなかった。でも器はずいぶんモダンなものが増えている気がした。
今年の寒さに耐えて花をつけたシンビジューム。
昨夜は強風だったらしく、ベランダの台の上に置いてあった蘭の大鉢がお隣との境のコンクリートの上に落ちていた。大人でもなかなか動かせないほど重いのに・・・風の力はすごい!もっとすごいと思ったのは、12本咲いていた花のうち2本しか折れて無くて頑丈なバルブは全く無傷で、鉢も割れていなかったこと。たぶん、すぐ下に置いてある生ごみ用の大きなポリバケツの蓋でバウンドしたに違いない。少しかすり傷が付いている。お隣の車に落ちなくて良かった。
お天気が良かったので、庭の手入れも少しした。メインイベントは金柑の樹を切ったこと。昨年から実がなっても小さく、おまけに皮が固く美味しくない。昨年のビル改修工事のために半分以上剪定した.ためか今年はほとんどだめだった。切ろう!と決心し夫に処分してもらった。実が大きく収穫を楽しみにしてくださった方もいるくらいだったのに。今年の実も固くて美味しくない。切ってみると幹の中央に虫が入った大きな穴が開いていた。早く気付いて駆除すれば良かったかもしれない。
すっかり庭の様子も変わった気がする。でもまたすぐに隙間が出来たところに何か植えるに違いないです。