万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌3461 あぜと言へか3206

2019年12月26日 | 万葉短歌

2019-1226-man3461
万葉短歌3461 あぜと言へか3206

あぜと言へか さ寝に逢はなくに ま日暮れて
宵なは来なに 明けぬしだ来る  ○

3206     万葉短歌3461 ShuG433 2019-1226-man3461

□あぜといへか さねにあはなくに まひくれて
  よひなはこなに あけぬしだくる
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3455-3566、112首)の第7首。女。
【訓注】あぜと言へか(あぜといへか=安是登伊敝可)[「何と言えばいいのか、どういうわけですか」。下記注]。さ寝(さね=佐宿)[「<さ寝(ぬ)>の名詞形。共寝すること」。14-3366佐祢尓和波由久(さねにわはゆく)]。ま日暮れて(まひくれて=真日久礼弖)[「<ま>は、ここは<日>をほめる接頭語」]。宵な(よひな=与比奈)[「<背な>(3444)の類」]。来なに(こなに=許奈尓)[「来ずに」]。明けぬしだ(あけぬしだ=安家奴思太)[「<明けぬしだ>は<明けぬるしだ>の意。<しだ>は時の意を示す東国語」]。
【編者注-あぜ、あぜか】1 あぜ(何)=(上代東国方言、副詞)どうして、どのように。2 あぜ(何)か=(上代東国方言、副詞「何」+係助詞「か」)なぜか、どういうわけでか)。以上、『詳説古語辞典』要約。



最新の画像もっと見る