万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌3611 大船に3356

2020年06月06日 | 万葉短歌

2020-0606-man3611
万葉短歌3611 大船に3356

大船に 真楫しじ貫き 海原を
漕ぎ出で渡る 月人壮士  〇

3356     万葉短歌3611 ShuH057 2020-0606-man3611

□おほぶねに まかぢしじぬき うなはらを
  こぎいでわたる つきひとをとこ
〇=出典未詳。柿本人麻呂については、01-0030注参照。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第34首。「当所誦詠古歌」第10首。小題「七夕(しちせき)の歌」。男。左注に、「右柿本朝臣人麻呂歌」。
【訓注】真楫(まかぢ=麻可治)[「舟の左右両舷のすべての梶」]。しじ貫く(しじぬく=之自奴妓)[「隙間なくびっしりと」貫く。03-0368真梶繁貫(まかぢしじぬき)]。海原(うなはら=宇奈波良)。月人壮士(つきひとをとこ=)[「月の船に若者が乗っていると見た表現」。10-2010月人壮士(つきひとをとこ)]。
【依拠本注-出典未詳】(要旨)左注は「柿本人麻呂歌」とするが、「古人人麻呂に由来する歌と言い伝え信じていたことによって起こったのであろう。」