伽 草 子

<とぎそうし>
団塊の世代が綴る随感録

奇想・珍説 目録(3/3)

2017年05月19日 | エッセー

 14年から16年までのリストです。切りよく全部で50本に収めるため、ギリギリ絞り込みました。オリジナルな奇想と珍説のオンパレードです。

34)小保方、ガンバレ!  14年4月
    同女史には3度エールを送っています。旧稿からカレー事件で名を馳せた三好万季女史の例も引き、芽を摘むなと訴えおもしろがり精神をと呼びかけました。
http://blog.goo.ne.jp/yaraonn/e/5dbd6cea565d096e383a933cb6cfbb68

35)白村江、再びか?  14年4月
    白村江の戦いは日本史上初の集団的自衛権の行使。粗略な戦略が招いた失敗だったと歴史を振り返りました。さらに、政府のケーススタディは集団的憑依ではないかとも。約1ヶ月半後の6月2日、本稿の一部が朝日新聞で引用されました。 

36)「陰性」!?  14年10月
  「陰」には否定的な語感があります。各種の検査にこの言葉を使うのはふさわしくないのではないかと問題提起しました。
http://blog.goo.ne.jp/yaraonn/e/dd9015d35e81c791d6cc1ab6ea9cd771

37)健さん 異見  14年11月
  団塊の世代にとってはヒーロー中のヒーロー。そして、最後の国民的ロールモデルとなった健さん。「不器用」とはおっしゃっても、アフター『花田秀次郎』でのメタモルは実は器用では? さらに、そのクロニクルに昭和史のシンクロニシティーを垣間見ました。
http://blog.goo.ne.jp/yaraonn/e/e59d34bbbf2e5be9623f0127a814b6d8

38)ライスカレーはいかが?  14年12月
  カレーライスか、ライスカレーか? トリビアルとはいえ、食い込んでいた積年の肩の荷をやっと降ろしました。
http://blog.goo.ne.jp/yaraonn/e/962e4961b9771600dd36d100337b1137

39)『燃えよ綱』
  朝青龍は評価しますが、白鵬にはダメ出しします。なぜか? エピゴーネンだからです。今も変わりません。近藤勇を引合いにオブジェクションを突き付けました。
http://blog.goo.ne.jp/yaraonn/e/9ec94017e17f1947feef1edf6158dba3

40)ウロボロス撃退法  15年4月
  3要件は限りなく個別的自衛権に近い。「集団的自衛権」という毒ヘビに「存立危機事態」という己の尾っぽを噛ませる奇計ではないか、そう愚考しました。
http://blog.goo.ne.jp/yaraonn/e/bf70e2f4c11d6d1e0611dc44de67d971

41)ディフェンスライン  15年4月
  今上天皇のパラオ慰霊は天皇による平和運動ではないか。だとすると、平和のディフェンスラインを天皇に託さねばならぬ国民は不甲斐ないのではないかと問いかけました。
http://blog.goo.ne.jp/yaraonn/e/9f88f5f8ab998ebb0ea181cc36ba6168

42)肥後 寸景  15年6月
  熊本地震のほぼ1年前、田原坂を訪れました。
  〽越すに越されぬ
    のは、どちらでしょうか? 薩軍か、それとも熊本城へ向かう維新政府の援軍? 

43)スポーツおバカ  16年1月
  タモリの名言を引合いに、勝利至上主義がスポーツを蝕むと警鐘を鳴らしました(犬の遠吠えですが)。技術ドーピングも浮上し、スポーツ界は難題山積です。4月にも同じサブジェクトで咆えています。
http://blog.goo.ne.jp/yaraonn/e/9bf2ba9fa676c5855b9c7dd66e97536a

44)拓郎、登場  16年2月
  テレ朝『報道ステーション』での古館伊知郎のインタビューを略筆し、コメントを添えました。ともあれ『ガンバラないけどいいでしょう』と、『僕の道』は金字塔です。年相応の秀逸な作品を書けるのは、フォーク界(J-POPともいえます)では拓郎以外誰もいません。
http://blog.goo.ne.jp/yaraonn/e/10cc96fc46b0e9e5decd4a151210b63f

45)伊勢参り  16年5月
  サミットのメンバーを伊勢神宮で得意げに出迎え、案内するアンバイ君。憲法20条に抵触しないのでしょうか? まさか江戸時代の奇習再来では。一強内閣の横暴はこの後も続きました(いや、過去形ではありません。今は更に、です)。
http://blog.goo.ne.jp/yaraonn/e/f453fd801bef77a6c152a0d3cdbb180b

46)勘違い、二つ その壱  16年7月
  次稿と併せ、自らのパースペクティブを明確にしました。その壱ではアメリカの属国としての日本のトポスを、その弐では成長から成熟へのパラダイムシフトを大言壮語しています。
http://blog.goo.ne.jp/yaraonn/e/733cb93095ce65f58006971975014f45

47)勘違い、二つ その弐  16年7月
http://blog.goo.ne.jp/yaraonn/e/ed47f2ccac710d219b4e28682f68cc09

48)70歳のラブソング  16年9月
  拓郎を密着取材した“NHK SONGS”から、ラブソングについて頭を絞りました。本ブログにある数々の拓郎もののうち、結構良い部類に入るのでは。
http://blog.goo.ne.jp/yaraonn/e/64aa026a68ac5242f8add5ff1356d0e0

49)見てきたような絵  16年10月
  北斎の『神奈川沖浪裏』は実物を見て描いたのではありませんが、ハイスピードカメラの波頭とそっくりです。天才の目には常人に見えないものが見える。そこから奇想天外──太古から生きつづける昆虫は複眼を持ち、それはサバイバルに必須だったからでは、と。
http://blog.goo.ne.jp/yaraonn/e/59e6bc02412f3a92d0c4d966a66b70ef

50)“I” と “You”  16年11月
  英語の一人称は“I”だけ、“You”には複数形がありません。(33)と同じく、長年の疑問に蟷螂の斧を振るいました。
http://blog.goo.ne.jp/yaraonn/e/27f292833498a4edbe38a80e63e729c6


 今にして振り返れば、斉東野語と堅白異同の揃い踏みで赤面のいったりきたりです。ですが、武者小路実篤の箴言を借りるなら
    〈この道より
    我を生かす道はなし、
    この道を行く。〉
 と、凡愚の身には開き直るよりほかはありません。「生か」せるかどうかは判りませんが、奇想と珍説を今後も続けて参ります。「ご用とお急ぎでない方」はぜひお立ち寄りくださいまし。 □