中部ヤマハOB会・「新年俳句会」ご報告
中部ヤマハOB会・新年メール句会のご報告を致します。
俳句の会メンバーが今年の冬の季節をどの様に詠み、その句を仲間達がどの様に読んだか、その結果をご披露申し上げます。
コロナ禍の中の句会だったとはいえども寄せられた句をみていきますと、我々の身辺に起きている事がまるで絵巻のように語られています。そして夫々の俳句をどの様に読み解くか、それはまた個々の人の心の中も映しているようです。
わずか17音の俳句といえども仲間が集い句会を開くことにより、このように新しい絵巻物語が出来上がるように思います。
投句・選句一覧表 [ ]=作者 ( )=選句者
1,垣跳ねて庭木も跳ねて初雀[葛山折情]
躍動感が感じられました。(伊藤和子)
選句します。(八幡大明神)
2,注連飾り片すことなく逝きし友[荒木純子]
残された注連縄が切なさを語っている。(大曾根駄空)
新年早々に逝ってしまった友を想う気持ちが感じられました。(伊藤和子)
注連飾りが飾られている内に友達が亡くなったのは切ないですね。(葛山折情)
老境の心情がでています。(八幡大明神)
しめ飾りの季語を書き直し、格調ある文語体になって「逝きし友」が感じられました。
(道岡和子)
3,越えていく野麦峠の冬木立[大曾根駄空]
辛く厳しい生活の中、実家に帰る嬉しさで、閑散とした冬の山道も心弾んでいるかも知れま
せん。(舩橋小楽)
選句します。(道岡和子)
4,年追ふて今年限りの賀状かな[舩橋小楽]
老年となり年賀状で暇乞いが来るのは淋しいですね。(葛山折情)
年追ふーで老いて行く感じがわかります。(荒木純子)
終活の哀感が。(大曾根駄空)
老境の心情がでています。(八幡大明神)
5,足早の犬につられて息白し[伊藤和子]
以前に犬を飼っていて、こんな経験よくありました。(舩橋小楽)
ワンちゃんも寒さは苦手なのかなと思わせます。(荒木純子)
6,山里の墨絵の如き雪化粧[葛山折情]
美しい雪景色とは裏腹に、山村の厳しい冬の生活が思いやられます。(舩橋小楽)
色のない世界の寂寥感。(大曾根駄空)
壮大な景色を想像します。(伊藤和子)
風景が目に浮かびます。(八幡大明神)
山里の雪景色が墨絵の美しさとして目に浮かびました。(道岡和子)
選句します。(荒木純子)
7,寒波きてマスクで曇るメガネかな[八幡大明神]
見えなくなってきた昨今の日常を眼鏡の奥から見ている様子を感じます。
(葛山折情)
8,妖女棲む峠の奥や枯れ尾花[大曾根駄空]
9,自粛でも願ふことあり初詣[舩橋小楽]
何はともあれ、新年の願いは最優先。(大曾根駄空)
コロナ禍の希望が出ています。(八幡大明神)
選句します。(荒木純子)
10,立ちこめる空気を払ふ隙間風[伊藤和子]
暖かい家の中へ隙間風、外の寒さが余計際立ちます。(舩橋小楽)
隙間風に風の動きを詠むとは、コロナ禍での俳句ですね。(葛山折情)
11,寒い朝ひなたを選ぶウォーキング[八幡大明神]
お日さまの暖かさを求めながら歩く様子が浮かびます。(荒木純子)
12,甘いわねと蜜柑頬張る母想う[荒木純子]
選句します。(道岡和子)
13,森林の道を塞ぎて枯れ葎[舩橋小楽]
14,岳に降る初雪やがて銀の鞍[大曾根駄空]
雪に覆われた連山は、美しさだけでなく神々しさがあります。こんな環境に住まわ
れた作者が羨ましいです。(舩橋小楽)
「銀の鞍」が冒頭の五句で乗鞍岳と暗示されているのが分かります。(葛山折情)
躍動感が感じられました。(伊藤和子)
15,肩寄せて女正月地獄耳[葛山折情]
寛ぐ一瞬も噂話で盛り上がる?(大曾根駄空)
選句します。(道岡和子)
以上
中部ヤマハOB会・新年メール句会のご報告を致します。
俳句の会メンバーが今年の冬の季節をどの様に詠み、その句を仲間達がどの様に読んだか、その結果をご披露申し上げます。
コロナ禍の中の句会だったとはいえども寄せられた句をみていきますと、我々の身辺に起きている事がまるで絵巻のように語られています。そして夫々の俳句をどの様に読み解くか、それはまた個々の人の心の中も映しているようです。
わずか17音の俳句といえども仲間が集い句会を開くことにより、このように新しい絵巻物語が出来上がるように思います。
投句・選句一覧表 [ ]=作者 ( )=選句者
1,垣跳ねて庭木も跳ねて初雀[葛山折情]
躍動感が感じられました。(伊藤和子)
選句します。(八幡大明神)
2,注連飾り片すことなく逝きし友[荒木純子]
残された注連縄が切なさを語っている。(大曾根駄空)
新年早々に逝ってしまった友を想う気持ちが感じられました。(伊藤和子)
注連飾りが飾られている内に友達が亡くなったのは切ないですね。(葛山折情)
老境の心情がでています。(八幡大明神)
しめ飾りの季語を書き直し、格調ある文語体になって「逝きし友」が感じられました。
(道岡和子)
3,越えていく野麦峠の冬木立[大曾根駄空]
辛く厳しい生活の中、実家に帰る嬉しさで、閑散とした冬の山道も心弾んでいるかも知れま
せん。(舩橋小楽)
選句します。(道岡和子)
4,年追ふて今年限りの賀状かな[舩橋小楽]
老年となり年賀状で暇乞いが来るのは淋しいですね。(葛山折情)
年追ふーで老いて行く感じがわかります。(荒木純子)
終活の哀感が。(大曾根駄空)
老境の心情がでています。(八幡大明神)
5,足早の犬につられて息白し[伊藤和子]
以前に犬を飼っていて、こんな経験よくありました。(舩橋小楽)
ワンちゃんも寒さは苦手なのかなと思わせます。(荒木純子)
6,山里の墨絵の如き雪化粧[葛山折情]
美しい雪景色とは裏腹に、山村の厳しい冬の生活が思いやられます。(舩橋小楽)
色のない世界の寂寥感。(大曾根駄空)
壮大な景色を想像します。(伊藤和子)
風景が目に浮かびます。(八幡大明神)
山里の雪景色が墨絵の美しさとして目に浮かびました。(道岡和子)
選句します。(荒木純子)
7,寒波きてマスクで曇るメガネかな[八幡大明神]
見えなくなってきた昨今の日常を眼鏡の奥から見ている様子を感じます。
(葛山折情)
8,妖女棲む峠の奥や枯れ尾花[大曾根駄空]
9,自粛でも願ふことあり初詣[舩橋小楽]
何はともあれ、新年の願いは最優先。(大曾根駄空)
コロナ禍の希望が出ています。(八幡大明神)
選句します。(荒木純子)
10,立ちこめる空気を払ふ隙間風[伊藤和子]
暖かい家の中へ隙間風、外の寒さが余計際立ちます。(舩橋小楽)
隙間風に風の動きを詠むとは、コロナ禍での俳句ですね。(葛山折情)
11,寒い朝ひなたを選ぶウォーキング[八幡大明神]
お日さまの暖かさを求めながら歩く様子が浮かびます。(荒木純子)
12,甘いわねと蜜柑頬張る母想う[荒木純子]
選句します。(道岡和子)
13,森林の道を塞ぎて枯れ葎[舩橋小楽]
14,岳に降る初雪やがて銀の鞍[大曾根駄空]
雪に覆われた連山は、美しさだけでなく神々しさがあります。こんな環境に住まわ
れた作者が羨ましいです。(舩橋小楽)
「銀の鞍」が冒頭の五句で乗鞍岳と暗示されているのが分かります。(葛山折情)
躍動感が感じられました。(伊藤和子)
15,肩寄せて女正月地獄耳[葛山折情]
寛ぐ一瞬も噂話で盛り上がる?(大曾根駄空)
選句します。(道岡和子)
以上