遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

曼殊沙華

2019-09-10 15:52:27 | 日記
令和元年9月10日(火)

曼殊沙華 : 彼岸花

秋の悲願の頃、毎年時を違えずに土手や畔
藪の中等に一斉に群がり咲くので彼岸花と
して親しい花。 30cm程の茎を伸ばし、
突如として真っ赤な蕊の長い美しい花を
咲かせるが、墓地等にもよく咲いているの
で「死人花」「幽霊花」等の別称がある。

他にも「捨子花」「狐花」「天涯花」等と
地方によって多くの呼び名、寓話がある。
彼岸が過ぎる頃、花は消えて線形の深緑色
の葉がぞっくりと生えて、翌年の春枯れる。

鱗茎はデンプンを多く含むが有毒である。
この毒性を利用して、遺体を鼠やモグラ等
が荒らさないない様に、墓の周りに人為的
に彼岸花を植えた。 先人達の知恵である。


日本では彼岸花と呼ばれ鮮紅色の花を咲か
せ、死人花等の暗いイメージが強いが、
曼殊沙華は仏教語から由来し「天界の花」
と言われ、お目出たい事が起きる前に天
から花がひらひら降って来る「良い事の
前兆」だと語り継がれる。

サンスクリット語で「Manjusaka 」の
音の写しからくる、白く柔らかい花で、
それを見た者の悪行を払うとも言われる。


曼殊沙華の由来を知ると、
確かに街中で白い曼殊沙華を見かける事
も多いので、これを機会に今までの暗い
イメージを払拭したいものである、、、、


今日の1句

天上に白迸る曼殊沙華     ヤギ爺