枯蓮

平成28年12月5日（月）

蓮根掘る（冬）

安西市の枯蓮田

先日（12月2日）、TVの夕方報道番組で安西市の
「蓮根掘り」のニュースを特集して居りました。
愛知県の北西部にある安西市は、２００５年に
愛知県海部郡の4つの町村が合併して出来た市で、
その中の一つ「立田村」は全国でも有数な「蓮根」
の産地です。

蓮根はほぼ1年中収穫出来る様ですが、今の時期
（10月～3月）が一番収穫が多いとの事。
味も、モッチリ、シャキシャキ、甘味が多い。


今の季節、立田村は見渡す限り「枯蓮田」、、
そんな中、所々に黒々とした泥田が見えます。

機械で枯蓮を掘り起こした後、手堀りで蓮根の
収穫をしますが、、、素人が泥田に入ると靴を
取られ、身動きが取れなくなります、、。


さすが農家の方達は手練れたもの、、
泥の中の「蓮根の芽」を見つけると、鍬と手堀り
で蓮根を1本づつ丁寧に堀起こして行きます。

綺麗に水洗い、後、箱詰めにして出荷する。

作業の後、蓮根を使った色々な料理を紹介して
居ましたが、
定番の煮物、酢の物、天婦羅に加えて、蓮根を
スリおろし、海老を加えた、「海老ギョーザ」は
とても美味しそうで、、是非、我が家でも挑戦
してみたい一品でした。

酢の物、煮物、天婦羅、海老ギョーザ

普段、枯蓮を眺めて、蓮も終りそろそろ冬支度
と、、
今、「蓮根掘り」の紹介を見て改めて、、
夏にきれいな蓮の花を咲かせ、地上では枯蓮と
なっても地中では地下茎が大きく成長し、我々
に美味しい蓮根を提供してくれる、、、。

東谷山の枯蓮田

枯蓮にも、何だか愛おしく思えて来ます、、

今日の1句（名人の俳句）

蓮枯れて寺の紅葉もなかりけり　　　碧梧桐




枯蓮の池に横たふ暮色かな　　　　　虚　子


ヤギ爺の拙句

黄昏を支へ合ひたる枯蓮　　　　　　ヤギ爺